魚の夢

「遠い昔、魚が空に憧れたから、

 今、人間は大地に立っているんだよ」

 そう、父さんは言った。

 僕は、星空を見上げ、魚のことを思った。

 海の底で、魚も空に憧れたのだろうか。

 初めて陸に上がった魚は、どんな星座を見たのだろう?


 その日、見た夢の中で、魚が空を飛んでいた。

 何処までも、何処までも、遠く、

 星空の向こうまで・・・。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る