第52話 精霊の友達
「こんなのどうやって…」
その時、「まかせて!パパ!」「やってみるよ!ママ」ゴルドとシルヴァがミスとリルを連れてきた…
二人は両手を前に突き出してそれぞれ赤い紋章と青い紋章を宙に描いた…
「いっけえ!」「それぇ!」二つの紋章が重なる…極大消滅呪文を放った…
社の何個かと林の一角を消し飛ばした…が、魔法力で作り出されたキツネは魔法力では消すことが出来なかった。
「うぬぬ…やっかいじゃのう!」ゴルドは地団駄を踏んで悔しがった…
「ふふふ…あれをただの魔法で作り出したキツネだと思ったら大間違いよ…」
アイの言葉を聞いてゴルドはハッと何かに気づいた…「そうか…婿殿、ティナ…あれは精霊の集まりじゃ!魔法因子ではなく、精霊をキツネのように集めて攻撃してくるのじゃ。彼女のキツネは風の精霊…恐らくさっきの呪文も精霊の力で受け流されたのであろう…精霊は小さ過ぎて普通の攻撃では簡単に倒すことは出来んわい!」
僕達は万事休すといった感じだったが…僕の目の前に白い粒のような光が現れた…
「おい、お前…結構困ってるな!いつもなら別に知らん顔するんだが、お前は俺の友達と仲が良いからな…まあ、俺達も友達みたいなもんだ。助けてやるよ。」
ひ、光がしゃべった?僕は驚いたが…「ひょっとして君は精霊?…」「まあ、ナリは小さいが、お前達と同じよ。それに俺達じゃなきゃ出来ないこともあるぜ!」
「何をぶつぶつ言ってるの?あなたさえ私の
言う事を聞いて子作りに協力してくれるなら
止めてあげるわよ。さあ…どうするの?」
「…愛ちゃん…僕はティナを愛している…
君に…ミラールに協力は出来るけど、ティナを裏切るような協力は出来ない…僕が描いた君との未来では無かったけどあの日、タイムカプセルに誓った僕のお嫁さんはティナだったから…」
「ダーリン…」
アイは唇を噛み締めた…「ならば、我が力を思う存分味わうがよい!」アイのキツネの化身が優也とプラティナ目がけて飛びかかった…
その時、僕の周りのいくつかの光が一つに集まり、キツネの鋭い爪を受け止めた…
キツネは光に弾かれて後方に飛ばされた…
「こ、これは…」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます