第38話 祭りだ!ワッショイ!
王宮の祈祷も無事終わり、ジュエラ王宮の…いわゆる『大リフォーム』の着工が始まったらしい…
数日経ったある日…ミラール王国からジュエラ王宮へ使いの者がやってきた。
用件はミラール王国でお祭りと花火大会があるので、王族の方々をご招待するので来て欲しい…という事だった。
ミラール王国は日本の神道と深い関わりがあり、日本に仏教が伝来する以前の教えはミラールから伝わったものであったらしい。
ただ、その頃から人間界と魔界には隔たりがあったようで、 文献や記録には一切残されてはいない。古き日本のリーダー、卑弥呼も何らかの理由で人間界に来たミラール王国出身の魔法使いや祈祷師だと思えばしっくり来る。
神社があったり、建物の造りがどこか懐かしさを感じさせる…古き良き日本の伝統を持った国…それがミラール王国である。
ティナに聞くとミラールのお祭りは日本のそれのように神殿の参道に屋台がでるらしい…
ミスとリルはそれを聞いて「わーいわーい!ぼくはニーズヘッグすくいをするんだ!」「あたしはね、ユグドラシルあめをかってもらうんだ…はなびもたのしみ!」…魔界での金魚すくいと綿飴のようなものだろうか?
お義父さんとお義母さんも…
「よーしよーし!じいじが店ごと買ってあげよう!はっはっは!」
「ばあばと綺麗な花火を見ようね!」
この様子を見ていたティナは…愛ちゃんの事があるからやめておこうと言えなくなり…
「あーん!ダーリン…ずっと私の側から離れないでね!約束よ!」
ミラールのお祭りが待ちどおしい我が家だが、このお祭りへの招待がミラール王国の罠だという事を知る由も無かった…
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