第18話 じいじとばあば
「ティナよ…あの子達は…お前の子達か?」
「そうよ…愛する旦那様との愛の結晶よ!」
ゴルドはミスとリルのところに近づいた…
「お前達…ワシはな、ティナのお父さんだ!
つまり…お前達のじいじだ!可愛いのう!
どれ!こっちへおいで!」ミスとリルは冷ややかな眼差しをゴルドに向けた…
「ほんとうにあたしたちのじいじ?」
「じいじならパパのことだいじにするよね!」
「さっき、パパのことかたなできろうとしてたよ!ミス、ちゃんとみてたもん。」
「おねえちゃん、こいつもやっちゃおうよ!」
ミスとリルは両手を前に突き出した…
ゴルドは本気で驚いて「わーっ!あれは冗談!冗談だよ!嫌だなあ…あっはっは!これからじいじがパパに謝るからちゃんと見てるんだよ!」
ゴルドは今度は優也の所に近づいていく…
「本当に済まなかった!一国の主として恥ずかしい限りじゃ!ワシは人間を色眼鏡で見てたんじゃの…国王失格じゃ!魔族にも人間にも良い奴、悪い奴が居る。それを見極めないとな!この通りだ!」
ゴルドは頭を下げた…
「やめて下さい!頭をお上げ下さい…」
「一つお願いがあるのじゃが…孫を…抱かせては貰えんだろうか…婿殿よ!」「お義父さん…」
「ティナも…済まなかったな…お前はいい婿殿に巡り合ったな。ワシもシルヴァと出会った時の事を思い出したよ…」
ゴルドとシルヴァは微笑み合った…
「ミス!リル!じいじとばあばが抱かせて欲しいんだって…」ティナが嬉しそうに二人を呼んだ…
「じいじ!リルをかたぐるまして!」
「はいはい!お安い御用さ!」
ミスはばあばの膝の上にチョコンと座る…
「ねえ…ばあばもパパのこときらいなの?」
「何を言ってるの!ばあばがミスちゃんのパパを嫌いな訳無いじゃない…ママとパパはずうっと一緒にいて欲しいって思ってるわよ!」
僕とティナは顔を見合わせて笑い合った…
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