第16話 誓いの言葉

ゴルド大魔王は刀を構えて、そして優也目がけて振り下ろした。当たれば間違いなく、優也は真っ二つになる…


「ダーリン…⁉︎


私はどうなってもいいわ!!


ダーリンを助けたい!!


うううう…」


彼女のその強い想いがゴルドの傀儡の術を解いた…



「お父様…いくらお父様でも私の旦那様を傷つけるのだけは許しません!」


プラティナはゴルドに逆に傀儡の術をかけた…


「うおっ⁉︎ ティナ…お前…ワシに何て事を…」


ゴルドは急に直立不動の姿勢となり、

優也はすんでのところで刀から逃れた…


「ふう…」


「ダーリン!大丈夫?さあ…ミスとリルと一緒に帰りましょう…」


「ま、待ちたまえっ!」イミテ伯爵がティナを呼び止めた…


「よくも…よくも…僕のプラティナを…プラティナは僕のお嫁さんになるんだ!」


「なる訳ないでしょ?貴方みたいなハゲ、デブ、チビの所にお嫁に行く人なんていないわよ!フン!」



…ティナ…キャラ変わってるよ…


「もう怒った…こうなったら…」イミテは伝説の魔獣キマイラを召喚した…


キマイラ!こいつら全員皆殺しにするんだ!

キマイラはティナに襲いかかった!


「ティナ!危ない!」キマイラの爪がティナを引き裂こうとしたその瞬間、僕はティナを庇って肩のあたりの肉をえぐられた…


「うわぁぁぁぁぁ!」


「きゃあ!ダーリン…よくもダーリンを!」プラティナはキマイラに魔法で雷を落とすが効かなかった…


イミテはプラティナの横に瞬間移動して彼女に平手打ちを喰らわせた…プラティナはその場に倒れ込んだ…僕は肩の痛みも忘れてプラティナを庇って前に出た…


「どけ!もう彼女は僕のものだ!」


「ティナは…僕が命をかけて守る…彼女を絶対に幸せにするんだ!」優也の言葉にゴルドもシルヴァも…プラティナも驚いた。


「それなら僕が殺してやろう!死ね!」イミテは魔法で刀を出した…プラティナを庇っている優也に向かって剣を振り下ろす…


「キィィィィン!」イミテの剣が弾き飛ばされた!


「くっ!」剣を弾き飛ばしたのは…ゴルドの剣だった!



「お父様!」ティナが叫んだ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る