応援コメント

すべてのエピソードへの応援コメント

  • 澄んだ言葉の、その下はへの応援コメント

    「良い小説は、読者にそれが自分のために書かれたものだと錯覚させる」と言われたりもしますが、僕にとってこの作品はそういう感触でした。

    多くの人間にとって、他人の幸せとは衝撃的な情報です。それもSNSという形で伝わったなら、おそらく実際よりも増幅されて強さを増しているはずです。おもわず自分と比較せずには居られません。その他人が親友であったならなおさら。

    衝撃を受けた後は時間が経たないとなかなかそうは思えませんが、実は孤独な人間は日本中にたくさんいます。そして孤独な人間は、小説のなかの「私」の想いに触れることによって、一つの連帯を得られるのです。


    (自分も「私」と同じ状況なら「おめでとう」としか言えないだろうとおもう人間が書いた、すこし遠回しな言い方の感想。要はとても共感しましたってことです)

    作者からの返信

    返信が遅くなってしまい申し訳ありません。
    ありがとうございます。
    人の不幸は最高の肴と言われますが、人の幸福を見た時の感情ってなんか複雑ですよね…笑
    共感していただけたのなら嬉しいです!

  • "私"の話への応援コメント

    表現が面白いなあと思いました。
    特に、
    絵の具に大量の水を入れたかのような薄っぺらい色で、ふよふよと根無し草のように漂っては消えてしまう。
    という文章。
    薄っぺらい色とかふよふよという表現とか。考え付きそうで考え付かない。でも、突飛ではなく、世界観にハマっているのが素敵だなと思いました。

    泡。がなんなのか、というのを考えるのがこの作品の肝だなと思いました。
    私は「言葉」かなと思いました。知らないところでは漂ってこないっていう部分で、この人は成長して故郷を出て、知らない人に囲まれて、自分に向けられる「言葉」もなくなってきたんだなあと感じました。

    作者からの返信

    詩一様
    コメントありがとうございます。
    この話は一番ストーリーというストーリーが無いので、表現が面白いと言っていただければそれだけで書いた甲斐があります。
    また、作品について考えていただけるのもありがたいですし、嬉しいです。ありがとうございます!

  • 一方通行への応援コメント

    水道での振る舞いの違いから二人の性格が浮かび上がってきて、小さな動作によって気持ちが交錯して、物語になって。水の動きがフィーチャーされていて、冬の情景がどこか懐かしく美しいです。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    二人の関係性や性格を詳しく描かなくても、振る舞いや水の描写で伝わってくれればいいな、と思いながら書きました。
    そう言っていただければとても嬉しいです。

  • 死に損ないへの応援コメント

    最後のくだりがとても印象に残りました。

    言われてみれば、
    孤独に体力を削って鳴いても意味がないことを「死に損ない」
    と言うの、ぴったりな気がします。

    同時に、死に損なうその短い時間こそ、大きな音でより自分の存在を周囲に知らしめたいのかも知れませんね。

    作者からの返信

    郷倉様
    コメント、応援ありがとうございます。

    考察もしてくださって本当に嬉しいです。
    読み直したら勢いで誤魔化してるなとも反省したのですが(笑)、「死に損ない」という単語に、無力感とか不安感、何者にもなれない感じを籠められたらなと思って書きました。
    少しでも伝わっていれば嬉しいです。