ドント・ホームシック

 初めて一人暮らしを始めた時、思ったより寂しさはなかった。


 いわゆるホームシックは感じず、自分の時間がフルであり、好きに起きて好きに寝て、そういう生活が楽しかった。


 夜にハンバーガーを食べても怒られないし、昼過ぎに起きて布団でゴロゴロしても誰もみていない。


 なんだ、一人暮らし最高じゃないか。


 まとまった休みが出来たので、久々に実家に帰ってやった。


 母さんは心配しすぎなんだよ。


 父さんも酒飲み過ぎだ。


 先に風呂に入るからな。


 体を洗い、湯船に使った時に流れたそれはたぶん汗だった。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る