アイディアの作り方と、それを執筆活動に応用する1



 みなさんこんにちは。


 星浦です。


 さて、創作をするにあたり、誰もが考えたはずです。


 良いアイディアが浮かばないかな? と。


 第一作目はそんなことに悩まずにも書けたのになぁ? と。


 パソコンや原稿の前に陣取って頭をひねっているだけで、時間が過ぎ去っていくのを経験したことが誰しもあるんじゃないかと思います。……というか、私はこの半年ほどがそうでした(このエッセイを読んで頂いている人にはもう伝わっているとは思いますが、他にも書けない理由はあったんですけれどね汗)


 しかし、仮にプロになったとしたら、この状況は良くありません。


 ライトノベルだとシリーズものを書くこともあるかも知れませんが、一般文芸であればシリーズものを書くほうがむしろ稀で、仮にシリーズものではなかったとしても、その一巻分のアイディアがなければ続巻を書くことも出来ませんよね?


 というわけで、気づいた訳です。


 もっと生産性の高いアイディアを思いつく方法はないモノかと。


 アイディアを思いつく技術が仮にあるのであれば、それをモノにするかしないかは非常に物書きにおいて重要な要素に成り得るのです。


 で、そこまで考えた私がやったことは――調べる事でした。


 意外にも調べてみるとその答えが書かれたページがあり〝アイディアを創り出す方法〟が書かれた本も売っておりまして、それを5冊ほど購入して、まずは2冊を読み終えました。


 2冊ほど読んで思ったのは――ウェブ上で調べたのと同じことが2冊ともにも書いてあるな、ということでした。もちろん内容は同じなのですが、それをもっと具体的に納得できる丁寧な形に書かれている――のが本だった、というのが正確な所かも知れません。


 え? 勿体ぶるな?


 うへへ、すみません汗


 大層な書き方をしているので凄い裏技があるように聞こえるかもしれませんが、とりあえずその方法を伝えますね。


★アイディアの正体とは〝要素の新しい組み合わせ〟である、ということ。


 これ、一見すると意味が分からないとも思います。


 そして、説明するには時間がかかります。


 なにせ〝これだけ〟で一冊の本が書けるほどの内容になりますからね汗


 しかし、皆さんも、これが真実であると〝気づける〟ことに何度か出会ってきたはずです。


 では、その例え話をしましょう。


 ダーウィンは進化論(自然淘汰と突然変異)という画期的な仮説(アイディア)を思いつきましたが、それにゼロから気づいた(アイディアを得た)訳ではありません。


 例えるなら――キリンは今では首が長いことで知られていますが、最初から首が長いわけではありませんでした。より過去の下の地層からは首の短いキリンの化石が見つかっていたのです。


〝進化論〟とは、この〝首の短かったキリンは絶滅し、首の長いキリンが生き残った〟という事実を述べたモノになります。


 さて、このアイディアを得るために、ダーウィンはライエルの『地質学原理』から〝地層での生物の状態の変化〟という情報を知っており、マルサスの『人口論』や〝鳩の品種改良〟から〝動物がその変化に適応して変わっていく〟という情報も知っておりました。


 この二つの情報が組み合わさり〝進化論〟という考え方が生まれたのです!


★ダーウィンは、関係なさそうに見える異なる情報の組み合わせから、誰も思いつかなかった画期的なアイディアを生み出したのです!


 そうか!


 アイディアとは新たな情報の組み合わせだったのか!




   ***




 ……って、まとめるのは簡単ですが、そう簡単な話ではありません(オイ


 私たちは無意識にこの〝組み合わさった!〟という閃きがアイディアの神髄であると勘違いしていますが、それは最終段階にしか過ぎないのです。




 ダーウィンが実際に進化論に気づくためには、


 1,地質学と人口論という〝深い〟知識が必要なのが大前提であり、


 2,それを頭の中で〝熟成〟させ(何かを見なくても頭の中に存在し続ける状態)


 3,その二つの情報が組み合わさるという〝出会い〟という工程を経て、初めてアイディアが誕生するのです。


 この3ステップからアイディアは生まれます。




 ……ここまで理解できるでしょうか?


 次のページでは、このアイディアをつくる方法を、どう執筆活動に繋げるか? についての話に行こうと思います。


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