16.推しの話をするとしよう Part.3

 どうも、こんにちは! 昨日よりもだいぶいい、そんな体調のながやんです。

 もう、完全にダークサイドでしたね……まあ、いつものことですが。

 多分、思い込みが激しい子なんじゃないかなと思います(笑)

 さて、今日は気分を変えてまた、しの話なんかを!




1.バブみを感じてオギャりたい!


 源頼光みなもとのよりみつは、10世紀~11世紀の平安時代に生きた武家の棟梁とうりょうです。丁度、紫式部むらさきしきぶさんと同じ時代の人間ですね。この時代には、非常に沢山の魔物退治の逸話が残されています。酒呑童子しゅてんどうじ茨木童子いばらぎどうじぬえ鬼蜘蛛おにぐもと、枚挙にいとまがありません。

 まあ、恐らくほぼ全ては創作、物語として伝わってるだけだと思うんですけどね。

 ただ、その多くと戦った源頼光は実在の人物です。

 ……FGOでは何故なぜか、むっちむちのどすけべざむらいなんですけどね(笑)


 源頼光、通称『頼光ママ』は強いサーヴァントです。

 俗に言う『人権鯖じんけんさば』と言われていますが、個人的にはそこまで必須のサーヴァントにも思えないような……それはマーリンもスカディ師匠も同じですね。必要な時にフレンドから借りればいいんです。

 因みに以前は、☆5で全体宝具を持つバーサーカーは、頼光ママだけでした。

 本来の頼光ママのクラスはセイバーなんですけどね(笑)


 頼光ママの性能を一言で言うと『自己完結した殲滅力せんめつりょく』ですね……圧倒的な攻撃力で、雑魚ざこを薙ぎ払う! その時に出たスターを自分で吸収して、超強力なクリティカル攻撃をボスに浴びせる! なんかもう『もうあいつ一人でいいんじゃないかな(AA略)』って感じです。まあ……バーサーカーなので集中攻撃をもらうとマッハで死ぬんですが。

 ただ、どんな強いサーヴァントも、本当に一人では戦えません。

 頼光ママのあふれる母性、果てなきバブみをかすためにも、一緒にパーティを組む他の二人のサーヴァントが大事なのです。そう、頼光ママはアタッカー……攻撃力だけに特化した、正に京の都を守る守護者なのです。


 因みに、普段から主人公に『母が、母が』『この母が』と、ややヤンデレ気味に世話を焼いてきます。本当にこの人、あの酒呑童子を倒した武人なんだろうか……って思いますが、本人(ただし女体化&狂化)です。因みに酒呑童子もアサシンのクラスで現界してますが、仲は最悪ですね。

 酒呑童子退治では、頼光四天王らいこうしてんのぬの一人、酒田金時さかたのきんとき(いわゆる金太郎)がマサカリで酒天童子の首を切り落とします。しかし、首だけの酒天童子はそのまま飛び回り、源頼光の頭にかじりついたと言われています。その時の絵巻物があるんですが、後頭部をガジガジされて逃げ回る源頼光が、ちょっとかわいいんですよね(笑)


 実は、頼光ママは最終再臨で鎧姿になります。非常に格好良くて好きなんですが、先日の幕間まくあいでこの姿が『父親や一族に強要された、源氏の棟梁としての姿』だったと明かされました。だから、カルデアにいる時は常に再臨前の姿なんですね。

 格好いいから鎧着せてましたが、あれは頼光ママが自分では望まなかった姿。そう思って、今は第二再臨の姿で連れ回してます。思う存分オギャれるで!




2.華の暴君、人理を守護して舞い踊る!


 Fateシリーズにおいて、セイバーは『最優さいゆうのクラス』と呼ばれています。七つあるクラスの中でも、最も優れたクラスであるとされていますね。なので、エクストラクラスを除く七つのクラスで、唯一セイバーだけが『☆1と☆2のサーヴァントが存在しない』という、特殊性を持っています。

 つまり『セイバーは最低でも☆3からしか存在しない』のです!

 当然、FGOというゲームでは自然と、セイバーは入手しづらいクラスということになります。毎日無料で10連を回せる、フレンドポイントガチャからもたまにしか出ません。

 人にもよりますが、ゲーム開始直後は深刻なセイバー不足に陥る訳です。


 ながやんも序盤、苦労しました……それというのも、☆3のセイバーはちらほら出るんですが、どうしてもあまり好きになれないサーヴァントばかりで。カエサルがもともと好きな歴史上の人物で育てたのですが……FGOのカエサル、デブなんですよ! すげえデブ! 何故、稀代きだいの英雄がこうなった!(笑)

 でも、使ってたら好きになってきちゃったんだよな……デブカエサル。

 そして、そのえにしなのか、ながやんは初めての☆4セイバーをゲットしたのです。


 それが、ネロ・クラウディウス……いわゆる赤セイバーですね。

 ネロは、Fate/EXTRAに登場するセイバーで、月の聖杯『ムーンセル』を奪い合う未来の聖杯戦争に参加した英霊です。ネロといえば、ローマ帝国五代皇帝、暴君ネロその人……名君でしたが、突如として狂気に走り、ローマの街を火の海にしてしまったと言われています。

 芸術と美を愛し、誰からも愛された時代の寵児ちょうじ

 そんな人が女性となって、セイバーのより現界したのです。

 ちなみにネロちゃま、実はキャスターのほうが適正がある英霊だと言われています。確かに、あまり剣を振って戦うイメージはないんですよね。一応、ネロちゃまの時代にローマ帝国に戦争がなかったわけでもないんですが。


 ながやんは、初めて金枠きんわく、レアリティの高いセイバーを手に入れました。

 しかし、実はその時……ながやんはあまりネロちゃまを好きではなかったのです。ながやんは偏屈へんくつなので『あーはいはい、人気キャラね、お前は人気だから別に俺が構わなくてもいいよねー』なんて思ったものです。

 でも、それ以降さっぱりセイバーは増えません。

 後に柳生やぎゅう先生が来てくれるまで半年以上、ネロちゃま無双だったのです。

 ネロちゃまは、そこまで突出した強さのあるサーヴァントではありません。当然ですが、☆4の中でも初期のサーヴァントのため、平凡な能力に留まっています。そして、☆5のセイバーと比べるのはこくというものです。

 しかし、ネロちゃまは頑張った。

 いつもネロちゃまに頼るしかなかった。

 カエサルとローマ皇帝コンビで、一番苦しい時期を支えてくれました。あと、メインシナリオの第二章セプテム、通称『スーパーローマ大戦』でもネロちゃまは大活躍してましたね。


 気がつけば、好きになってしまった……全く興味のないサーヴァントだったのに。どうせ人気キャラだし、別にこれといってなにも感じないなと思っていたのに! れた……あと、本当にかわいいんですよね。マイルームでの会話や、戦闘での自信たっぷりな言動、なんていうか愛されキャラなんです。

 愛用のセイバーになってました。

 そして先日、とうとう☆5のネロちゃま花嫁形態ブライドを手に入れるにいたりました。長かった……でも、普通の赤セイバーのネロちゃまも、相変わらず使ってるんですけどね。FGOは出会いの物語、遊べば遊ぶほどに好きなキャラクターが増えてゆくんですよね。




3.不還匕首ただ、あやめるのみ


 皆様、暗殺者と言ったら誰を思い浮かべますか? 幕末の人斬り、岡田以蔵おかだいぞうでしょうか? それとも、伊藤博文いとうひろぶみを暗殺した安重根アンジュングンでしょうか。アッシリアの女王セミラミスなどは、世界最古の毒殺を行った人間とされています。

 そんな中、自分が一番好きな暗殺者、それが荊軻けいかです。

 荊軻は、しんの始皇帝を暗殺しようとして失敗した人物です。

 勿論もちろん、何故かFGOでは女の子になってるんですけどね!(笑)


 今から二千年以上前、初めて皇帝を名乗り中国大陸を制覇した男……始皇帝。そう、今では創作物でよく見る『皇帝』という言葉は、この始皇帝が作った言葉だと言われています。しかし、彼は老いると不老不死を夢見て、悪政ばかり行うようになります。

 世はすさび、民はおびえながら暮らしていました。

 そんな時、一人の好漢こうかんが立ち上がったのです。

 それが、荊軻でした。


 荊軻はもともとは、学問を修めて役人を目指した、非常に才能の恵まれた青年でした。しかし、知人から始皇帝暗殺を持ちかけられ、世のため人のためにと引き受けます。しかし、最初の暗殺チャンスで運が悪く、街道を移動していた始皇帝と目が合ってしまいます。

 その時、顔を覚えられたと荊軻は思いました。

 そこで、自分で顔にうるしを塗り、わざと火傷やけどただれさせ、人相を潰しました。

 声も毒を飲んで、わざと枯らして別のものにしました。

 そうまでして始皇帝の暗殺をくわだて、ついに再びチャンスを得ます。しかし、始皇帝まであと十歩というところで、暗殺に失敗し殺されてしまうのでした。


 こう書くと凄い人間なんですが、この当時の記録が今も中国に残っています。始皇帝に謁見えっけんした荊軻は、懐に匕首あいくち(小さなナイフみたいなもの)を隠し持っていました。そして、それを取り出し始皇帝に襲いかかったのです!

 始皇帝とて大陸を統一した覇者、即座に剣を抜きました。……抜こうとしたんですが、! そうこうしている間に荊軻が迫る! 周囲の家来たちはなにをしているんだ! ……実は、家来たちは『』と知っているので、剣を抜けなかったんですね。始皇帝は逃げます、荊軻は追います。同じ場所をグルグル回って、おいおいそりゃ漫才かって……でも、当人たちは必死です。

 そうこうしていると、始皇帝の世話をする医者が『こりゃ大変だ!』と薬箱を投げつけます。それが頭部に当たって、荊軻はあわれ倒れてしまうのでした。


 まあ、こう書くとコントですよね。ただ、当時の始皇帝は暴君と呼ぶにふさわしい男でした。自分では不老不死を夢見つつ、自分の巨大な墓を奴隷たちに作らせていました。そして、自分の墓が暴かれることを恐れ、作業に参加した奴隷たちを皆殺しにしたのです。その数は十万や二十万ではきかないとも言われていますね。

 始皇帝はもしかしたら、世界最古の老害かもしれません(笑)

 そんな彼に一人敢然かんぜんと立ち向かった男、それが荊軻なのです。


 因みに、今でも我々が使う言葉『傍若無人ぼうじゃくぶじん』とは、この荊軻を指した言葉です。今では『好き勝手に暴れまわる様』を指す言葉で、これは酒を飲んでは大騒ぎする荊軻から生まれました。お酒、好きだったんですね……FGOでもよく、飲んでますよね。




 FGOには多種多様なサーヴァントがいて、そのどれもがオンリーワンなキャラクターです。同じヤンデレでも、清姫きよひめと頼光ママで違うように、誰一人として同じキャラクターなどいません。もし遊べば、きっと誰にでもお気に入りのサーヴァントが見つかると思います。

 その出会いを楽しみ、集ってくれた仲間の中にも見出す……そういうゲームなんですね。

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