第45話

家の階段に小指程も無い小さな小さな猫にしては小さすぎる猫みたいな生き物が弱りながらモゾモゾと這っていた。とりあえず育ててみるかと思い、ミルクティーをスポイトで与えてみると飲み始めて直ぐに元気になった。そのまま与え続けているとどんどん大きくなった。

猫だと思って育てていたらなんでも食べる猫の形した化物に成長した。


このままでは家が危険だと思って殺すか棄てるか迷っていたら近所にあらゆる食べ物の廃棄が集まるあまりにも都合の良い家が存在していることを思い出し、試しに引き取ってくれないかと相談したら快諾してくれた。その家の中はファーストフードから野菜まであらゆる食べ物がぎっしりと天井まで積まれていた。これなら大丈夫そうだと一安心してだと思っていたらその猫型の化物が食べ物よりも先にその家の窓のガラスからバリバリ食べだしてそこで目が覚めた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る