第4話 整合性をとってみる!?

「といことで。」

「どういうことだよ!?」

「おいおい、麗。オープニングからツッコミを入れてると、先に進まないぞ?」

「ごめん。」

 天と麗で引き続き話を進行していく。

「「旧暦忍者睦月ちゃん」の世界をライト文芸部の世界と合成しよう。」

「そのための整合性をとってみるのね。」

「そういうこと。」

 天は、全ての作品を1つにまとめる気である。

「それでは登場してもらいましょう。スペシャルゲストの忍者の睦月ちゃん!」

「よろしくお願いいたしますでござる。ニンニン。」

 本物の忍者の睦月ちゃんが現れた。

「本物の幽霊おみっちゃんと同じような扱いだな。」

「おみっちゃんも他の作品から次元を超えてきたのか!?」

「完成形は、既にあったということね。」

天と麗は、良い事に気がついた。既に他作からのコンバート&移籍したキャラクターの先輩は存在したのだ。

「おみっちゃんみたいに何気なく落ち着かせればいいんだな。容易いな。」

「まあ、よく腐らないで次から次へとアイデアが湧いてくるものね。」

 麗も天の才能には呆れている。

「先輩! よろしくお願いいたしますでござる。ニンニン。」

「こちらこそ。今日の和菓子は、歯茎の運動に良いスルメイカです! もちろんお茶もありますよ! エヘッ。」

「幽霊先輩は、エヘッ笑いだけで、他作から見事なレギュラーの座を掴んでいるのでござるな。尊敬するでござる。ニンニン。」

 本物の幽霊おみっちゃんは、元祖エヘッ幽霊である。

「本物の幽霊が現世にいる。そのギャップが面白いらしいのよね。」

「本物の忍者が現世にいる。そのギャップも面白いはずよね。」

「素晴らしい整合性だ! ワッハッハー!」

 これで、ほぼ整合性は完成。

「後の問題は、睦月ちゃんとこの女子高生、皇族の奏姫様よね。」

「奏姫様をライト文芸部に入部させるのはどう?」

「これ以上、部員が増えるとキリがない。」

 睦月ちゃんの世界から2人目のキャラクター、奏姫が登場することが決定。ただし、秋篠宮からの「春死の飲み屋」とワードが変換されたのは、奇跡である。もし奏姫が能力者とした場合、死を司る飲み屋のキャバ嬢で決まりだろう。

「渋谷高校に転校してくるのは決まりね。おまけが睦月ちゃんだもの。」

「おお! 拙者も学校に通えるでござるか!? 嬉しいでござる!」

 奏姫が通学するなら護衛ついでに同級生として、睦月も女子高生になるのかな?

「でも、そうすると本物の幽霊おみっちゃんも女子高生になってしまい、面白さが半減しちゃう。やっぱり睦月ちゃんは、忍者のSPね。」

「残念でござる。ところでSPってなんでござるか?」

「ボディーガードのことよ。」

「出たな! ペリー! 英語なんて大っ嫌いだ!」

 睦月ちゃんは、英語が苦手である。

「奏姫は、何才だ?」

「ややこしい人は2年には要らないから、1年生にしてしまおう。」

 天と麗の意見は一致した。

「残る問題は、108匹の妖怪ね。」

「面倒臭いな。」

 最大の難問である。108匹も妖怪とはいえ、新キャラクターを考えるのは途方もない話である。

「ライト文芸部で妖怪退治をするの!? 無理無理!? CG代がかかるもの!?」

「妖怪は、全て着ぐるみにするか? 安くつく。梨の妖怪ふなっし〇とか。熊の妖怪くまモ〇、化け猫の妖怪ひこにゃ〇とかでいいかな?」

 ゆるキャラのぬいぐるみで済ませば、地方のPRも兼ねて、安く済みそうだ。

「でも核となる邪悪な妖怪は必要よね? かわいいゆるキャラ妖怪には無理があるわ。」

「結局、創作をしないといけないのか。」

「日本の三大妖怪は、河童、鬼、天狗だな。」

「なかでも、酒呑童子(鬼)、玉藻前(妖狐・九尾の狐)、大嶽丸(鬼神)が日本三大妖怪らしい。」

 まさかの悪役の創作のために、ライト文芸部の進行が止まるのであった。

「カロヤカにお任せあれ。」

 つづく。

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