第二章 〈ノウアスフィア〉

10 これから

 闇の中に一粒だけ、ガラス玉よりも鮮やかな色彩を称えた星が浮いていた。


 全体的に蒼いが、その青さは場所によって少しずつ違う。

 球の淵はほんの少し紫を帯び、向かって真正面は藍色に似ている。

 白く固まっているのは氷、白く柔らかい流線は雲。緑や、赤みを含んだ茶色は大陸の色だ。


「キレイ……地球みたい」


 透明度が高く、しかし叩くとアクリルの様な音がする窓に、二の宮がおでこをくっつけていた。マスカラでボリュームアップした睫毛の奥の瞳がうっとりと細められている。


 三好も、四道も同じだった。


 戦艦ストラトスの内部の居住区へと繋がる連絡通路は、足元の通路以外全てがガラスで覆われている。

 ガラス、と言っても特殊加工が施された特別仕様で、たかが厚さ十センチ程度でも宇宙線や高真空を完璧に遮断する能力を備えたガラスだ。


 シュリ達の知る硝子には、見た目こそ似ていても全く異なる。


 透明度もガラスの比ではない。足裏から伝わる確かな感触、手を伸ばして触れる確かな境界が無ければ、まるで自分が闇にぽつんと浮いているような錯覚すら覚えてしまう。


 必然的に、ここから見える景色は絶句するに相応しい眺望だった。


 全てを覆い、全てを包み、全てを慈しむ闇と。

 遠くで、近くで、自発的に、あるいは間接的に光を放つ星々と。


 ――まさか、際果てても尚遠い空の向こうの宇宙を、この肉眼で見る日が来るなど、シュリはその人生に於いてただの一度も考えたことがなかった。




 第二次世界大戦後の冷戦を切っ掛けに本格化した宇宙開発は、アポロ計画が実行された六〇年代から七〇年代に最盛期を迎えている。


 その後は衰退の一途を辿り、二〇一〇年頃にやや前向きな検討がなされたものの、同時期に発生した深刻なデフレの影響で大幅な予算削減の憂き目に遭い、済し崩しに研究縮小を余儀なくされて久しい。


 大昔の小説や漫画で持て囃された火星や月の基地化計画は、当然、頓挫。予算の範囲内で技術開発は細々と進められているが、この十数年、有人ロケットが打ち上げられた実績は殆ど皆無だ。


 宇宙飛行士など単なる名称、あるいは給料泥棒でしかない時代に置いて、宇宙を目撃する手段はたった一つだけ。

 すなわち、衛星から送られてくる二次元の写真のみだ。


 それ故に、宇宙を渇望する熱烈な探究者は少なくない。届かぬ物だからこそ手に入れたいというのは、いつの時代、どの世界でも違わぬ人間の欲望なのだろう。


 それをシュリ達は己の肉眼でで目撃しているのだ。ガラス越しとはいえ、この感動と渇望が満たされる情感は筆舌にしがたい。情緒に乏しい三好ですら向こう側に釘付けになるのも当然だった。


「ブルー・マーブルだね」


 感嘆に打ちのめされた四道が、頬を僅かに紅潮させ言った。いつもは眉間に寄りがちな眉も、今ばかりはやや垂れ下がっている。


「なあに? それ」

「地球の全体像の写真だよ。《青いビー玉》って意味だ。

 一番最初に撮影したのはアポロ十七号の乗組員だった。太陽を完全に背中にしないと撮れない写真で、今でもかなり貴重なんだよ。……それを見て、心を打たれた人は多い。

 ――地球を実際に見た宇宙飛行士達が、心理的影響を受けて帰還した理由がよくわかるよ。……すごく……」


 きれいだ、と、四道が呟いき、再び一同は言葉を消した。


 通路にはシュリ達の他に軍人と思しき人間が数人外を眺め談笑していたが、それらの声もシュリ達には届かなかい。

 ただ漆黒の中に佇む女神の涙に魅入っている。


「なあ……あれ何なんだ? 地球、じゃないよな」


 暫しの沈黙の後、景色に見とれるシュリ達を数歩後ろで見守っていたヴィクスに、三好が指を指して問い掛けた。


 ヴィクスが肩を竦める。


「あれがオレ達がさっきまでいた場所だ。――〈バイオスフィア〉……モンスターの住処」

「あれが?」

「あれが」


 三好のおうむ返しを、からかうようにオウムで返し、ヴィクスは深く首肯した。


「大昔は人間も住んでたらしいぜ。……でもモンスどもの勢力が伸び過ぎて、やむなく退去したそうだ」

「退去……? 星を捨てたってこと? まさか! 一体どこに行こうっての?」


 四道の言葉は、言葉の外で有り得ない、と、叫んだ。


 地球以外に生命はいない――それはシュリ達の世界の常識だ。

 宇宙開発の停滞と共に下火になりつつある地球外知的生命体探査は、しかし熱烈な研究者の手によって今も尚、電波を発信していたりするが、今までで一度たりとも応答があったことはない。


 それは結果的に、生命を育む星が地球以外にはない、という結論でもある。


 そもそも生命は、奇跡と呼ぶにふさわしい限定的な環境でしか生きられないのだ。


 そんな星が、この世界には二つもあるという。


「〈ノウアスフィア〉、そこがオレ達の故郷だ。〈バイオ〉なんかよりよっぽどキレイな星だ。町はちゃんと整備されてて、遠方の小さな村だって手は行き届いている。何でもあって便利だし、食い物は美味いし、女の子は可愛いしな。

 ……ま、人里離れたところはちょいとモンスターが出るが、それ以外は安全だ」


「え? モンスター、いるの?」

「ああ」


 そいつが厄介な問題なんだ。


「〈バイオ〉に、大昔の人間がモンスと戦うために開発した兵器が残っているんだが、あるモンスが進化の過程でどうもそれとくっついちまったらしくてな」

「くっついたって……」


「同化したんだよ。文字通り。

 で、その超強力な兵器の力を使って、〈バイオ〉から〈ノウア〉までモンスをぶっ飛ばしやがるんだ」


「えええ?」


 眉唾くさい。

 四道や二の宮のように声こそ発しなかったものの、シュリは眉を顰め怪訝に顔を歪めた。


「言っとくけどウソじゃねえぞ。

 エネルギーチャージにモンスの生命力使ってるらしくて、周期こそは長いんだが、〈ノウア〉を追いかける装置か何かが付属してるとかで狙いはかなり正確なんだよ。


 質量の問題だとか何とかの法則だとかがあるらしくて、ぶっ飛んでくるモンスは比較的小型が多いんだが、何せ数が多い。毎回ブルーコート総動員で討伐しに行っても取り残しがどうしても出ちまう。


 んで、残されたモンスが繁殖して、〈ノウア〉にゃ常に少数ながらもモンスがいるってわけだ」


「はー……」


 嘘くさいのは相変わらずだ。

 しかし一応筋の通った説明に、一同は様々な反応を示した。

 中でも四道は暫し考え込み、なるほど、と頷く。


「つまりヴィクス達は、その兵器と同化したモンスターを倒すためにわざわざ〈バイオ〉まで足を運んでいるんだね」

「うーん。半分当たりだが、半分外れ、だな」


 こめかみのあたりをポリポリと掻き、ヴィクスはガラスに近寄ってシュリ達に並んだ。


「そのモンス――オレ達はデゼスペレ・オズマって呼んでるが、兵器と同化してる所為でアホみたいに強えんだよ。とても手に負えねえ。

 昔、かなりの大人数で掃討作戦立てたらしいが帰って来たのはたった三人だ。以来、モンスを狩るプラタが編成されれても、オズマに手を出したことは一度もねえ。


 やってるのはオズマ周辺のモンスを叩いて、〈ノウア〉に送り込まれるモンスを一匹でも減らす事、だな。

 勿論、デゼスペレ・オズマを倒すのが究極だ。その為に兵器を開発してる。

 それでもまだ足りねえ」


 悔しそうに唇を合わせるヴィクスに声をかける者はいない。

 シュリもいつもと同じように黙秘を通したが、その心中は複雑だった。


 いつも陽気なヴィクスには似合わない表情に、小さな無念を重ねている自分に戸惑っていた。


「……ま、お前らに言ってもしゃあねえか」


 そんな言葉で自己完結し、ヴィクスは表情をいつも通りに戻してしまった。


「少なからずモンスターはいるが、〈ノウア〉の殆どは安全な地区ばっかだ。これからどうするかは、〈ノウア〉に着いてからゆっくり考えるといい」


 これから――。


 四人の表情が重く垂れ込め、暗雲が齎される。


 知らない世界に放り出され、クリスタルキューブの力を使ってモンスターを倒し、戦艦ストラトスに同乗させてもらうことで、命の危険からは脱出できた。しかしそれはあくまでも当面の問題に過ぎない。シュリ達の根本的な問題は地球に帰れるのか、そして、帰れない場合はどうするのか、だ。


 他の三人はそれぞれの事情で迷いがあるようだが、シュリの答えははっきりしていた。そもそも彼女の結論は多くの場合、それに該当する。


 すなわち、「どちらでもいい」だ。


 帰れるのならば帰ってもいいし、帰れないのならば仕方がない。この世界で生きていく手段を見つけるだけのこと。そして、どちらかを採択するために努力するつもりは彼女には皆無だった。


 何故ならシュリにとって「地球への帰還」は選択肢の一つに過ぎず、「その方法を探す」というのは選択肢に含まれていないからだ。「帰る手段を講じる」のは「地球へ帰る」という選択をした後に起こす行動なのであって、「帰る」という選択肢をシュリが選んでいない以上、行動する義務もないのである。


 結果、済し崩し的に「この世界で生きていく」という選択肢を選ばざるを得なくなってしまっても、それはそれで構わない。「残る」という選択をした後に、然るべき努力をするしかない。


 しかし、他の三人はどうだろうか。


 二の宮はその性格上、この世界にもあっという間に馴染んでしまうだろうが、かといって残りたいというわけでもなさそうだ。彼女は地球に、学校に男女問わず多くの友達がいる。情の厚い彼女は彼らと離れてしまうのを簡単に良しとはしないだろう。


 三好だって適応力は二の宮以上にありそうだが、この世界に住む理由はない。しかし帰りたくないわけでもないのだろう。黙り込んだ唇が歪んでいるのを見る限りでは、逆に帰りたい理由がありそうにも思える。


 四道に至っては言うまでもない。帰りたいというより、帰らなければ、というのが彼の選択だ。大事な大学受験を目前に控えているのに、この世界に残るなんて出来ない。きっと彼なら、ありとあらゆる手段を用いて帰還する方法を模索するだろう。


 それぞれの想いが交錯する。


 しかし明確な結論が出ないまま、無言の時間が過ぎていくと、不意にプシュ、というエアーの抜ける音がし、ついで聞き覚えのある女性の声が通路に響いた。


「お待たせーっす!」


 やけに明るい声音でぴしっと敬礼をする。


 年齢は二十代半ばくらいだろうか。丸い縁の眼鏡に、赤毛のおさげ、そばかす。どこか赤毛のアンを彷彿とさせる女性は、後ろにライト少年を従えながらシュリ達に手を振った。


「部屋の用意、出来たっすよ。急なしつらえで小さい物が揃ってないんっすけど、我慢して欲しいっす」

「いや、まじ助かったよ。ヤローどもはいいんだが、女の子の部屋はどうもなあ」

「女子区は男子禁制っす。ヴィクスが来たら大騒ぎっす」


 眼鏡を押し上げ、女性は軽快に笑った。


 彼女の名前はニナ。戦艦の前で一同を待ち続けてくれたひとで、ヴィクスとライト少年のオペレーターでもある。


 銀髪の男セラフィムの許可を得て乗艦したものの、どうやら目的地までは数日かかるらしく、滞在する間の部屋が必要とかで、彼女が手伝ってくれていたのだ。


「少年達の部屋はヴィクスとライトの隣っす。女の子はウチの隣っすから、何か困ったら訪ねてくるといいっす」

「ありがとうございます、ニナさん」


 人懐っこい笑顔で会釈するのは勿論二の宮だ。


 ニナは少し照れ笑うと、「ニナでいいっすよ」と言った。


「〈ノウア〉に到着するまでの時間は各自の自由行動になるんで、艦内の案内とかしてあげたいんっすけど、ウチらは勤務があるんでちょっと無理なんっす。

 その代わり、サー・セラフィムに頼んでレベルスリーくらいの入室許可は貰ったんで、あっちこっち自由に見学するといいっすよ」


「え、いいの?」

「おー、戦艦の中か」

「それはいい。興味がある」


 二の宮、三好、四道が口々に肯定する。


 確かに空飛ぶ軍艦の内部など元の世界では見たくても拝める代物ではない。彼らが少なからず興味を持つのは当然だった。


「機密に関わるようなところは入れないんっすけど、暇潰しにはなると思うっすよ。

 朝食は五時半からオッケーなんっすけど、あんまり早いっすよね? 七時には迎えに行くんで、そのつもりで用意して欲しいっす」


「はーい」

「ういーっす」

「分かった」


 三人の返答に合わせてシュリも首肯し、了承の意志を示すと、ニナはそのまま手早く集合場所を決め、一同に解散を告げた。


 三好と四道はヴィクスに、二の宮とシュリはニナに預けられ、これから数日の寝床となる部屋へと案内される。


 艦内に設置されたデジタル時計が二十時を示していた。

 ついいつもの調子で明日の集合時間を決めたが、ここはシュリ達の世界ではない。時間の勝手も違うのではないかと思い、一日はどう区切られているのか、そもそも一日とは何時間なのか、などを先導するニナに聞いてみると、シュリ達の世界と全く変わらぬ仕様が返ってきた。


 時間は全て数字で割り振られ、一日は二十四時間、一時間は六十分、一分は六十秒だそうだ。


 地球の時間は星の自転が約二十四時間であることに由来しているのだが、ニナ達の住む〈ノウア〉も、かつて人類が住んでいたという〈バイオ〉も、自転は共に約二十四時間だそうで、必然的にそう決められたらしい。


 やはり生命が誕生する星は、環境条件が似通ってしまうものなのだろうか、などと考えていると、不意に前を歩くニナが足を止める。顔を上げて周囲を確認すると、いつの間にか景色が変わっていた。解放感溢れたあの連絡通路から、学校の廊下ほどの狭さの通路へと変容し、壁には一定の間隔を隔てて同じ形、色の扉がズラリと並んでいる。


「二人のお部屋はここっす」


 一番近い扉にカードキーのようなものを通すと、自動で扉が開いた。プシュ、というエアーの抜ける音。

 次いで、ドアが横にスライドする微かなモーター音の後、ニナが一歩体を引いてシュリ達を中へと誘導した。


 中はおよそ十二畳ほど、シングルベッド二つと簡易テーブルが設えられた部屋だ。壁にくっついたベッドと窓側のベッドとの間には小さなサイドテーブルがあり、その上には飾り気の無いナイトランプがある。


「トイレとシャワーはこっちっす。歯ブラシとかシャンプーとかは用意させて貰ってるっすよ」


 ニナが示したのは、出入り口の直ぐ傍にあった別の扉だった。ノブを回して押し開く扉で、中を覗いてみるとユニットバスになっている。防水撥水加工の施された分厚いカーテンでトイレとの間仕切り出来るが、何故かバスタブがなく、その区切りは少々曖昧な印象があった。


 田舎町の一軒家で育ったシュリはユニットバスに免疫がない。

 昔、家族と泊り込みの遊びに出掛けた時、安さ優先で宿泊したビジネスホテルで初対面したが、あまりの狭さと、直ぐ隣にトイレがあるという異物感で、湯船に浸かってもお風呂に入った気はまるでしなかった。


 この部屋はあのビジネスホテルにそっくりだ。ユニットバスの狭さといい、置いてある家具といい、本当によく似ている。相違点といえば、せいぜい小窓から見える景色が違うくらいではないだろうか。


「〈ノウア〉に着くまで、自由に使って貰っていいっすよ。着替えもベッドの上にバスローブ置いてるっすから、申し訳ないっすけど、今日はあれで寝て欲しいっす。

 今着ている服は、後で係りが取りに来るっすから、それまでに二人とも必ずシャワーを浴びるっす」


「……必須?」


 あわよくばユニットバスを避けたいシュリは思わず訊き返していた。

 しかし残念ながら、ニナの頷きは深く強かった。


「必須っす。〈バイオスフィア〉はウチらに危険なバイキンだらけなんっす。だからここで洗い流すんっすよ。といっても全部流れるわけじゃないんで、こまめに何度も使って、なるべく落とすんっす。だから明日の朝とか昼とか、定期的に使うっす」


「キレー好きなんだ、ニナ達って」

「好きとか嫌いとかじゃなくて、必要なんっすよ。ウチらブルーコート……特に遠征の多いプラタは免疫が出来てる人が多いんっすけど、〈ノウア〉には抵抗の弱い一般人が何万といるわけっすから、その人たちに感染する恐れがあるんっす。


 実際、何回か集団感染とか起きて大変だったらしいっす。

 だから〈バイオ〉に接近する戦艦には、必ずシャワーと空気清浄器を常設するように決められているんっすよ」


「なるほどー」


 二の宮が言葉で頷き、次いで、「あ!」と悲鳴に近く叫んだ。


「ねえ、ニナ、ここにメイク落としってないの!?」


 シャワーの話題で洗願を思い出したらしい二の宮は、ニナの親しみやすさにすっかり敬語を忘却しているが、気付いていない。ニナはニナで言葉遣いなど気にする性分でもないらしく、変わらぬ笑顔のまま頷いた。


「ウチので良ければ貸すっすよ。明日の朝、メイク道具もいるっすよね? そっちもどうっすか?」

「うん、良かった。お願いします」


 女性の先を読んだ気遣いに二の宮が安堵の息を落とす。


 化粧っけのないシュリには全く縁の無い話題で、メイク道具があると聞いて安心する二の宮の心理は正直よく分からなかった。


「了解っす。それじゃあ、明日の朝にまた来るっすね。ゆっくり休むっすよ?」

「うん、おやすみなさい」


 二の宮の挨拶に合わせ、シュリもぺこりと頭を下げた。


 扉が閉まる。長い一日が、ようやく終わりを告げた。

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