魔法三原則―三章「法陣の表すもの」まで

 ここでは、魔法の三原則をまとめて紹介していきます。


示言しげん


 三原則の一番最初『示言しげん』についてです。

 示言とは、本作品内でカタカナで示されている、音に意味があるとされる言葉です。この音は、魔法を唱えるための基本としての命令を示します。

 音に意味があるため、魔法によって全くが異なるということはありません。

 示言は基本として、第一示言(基本となる命令を示す)と第二示言(より具体的な命令を示す)とに分かれており、それぞれの意味を組み合わせることで成り立ちます。このあたりややこしいので、作品内では説明していません。

 基本として第一示言と第二示言の二音を組み合わせますが、上級の魔法になると三音になる場合もあります。

 また、示言を組み合わせることで違う示言を新たに作成し、それらの長い音を組み合わせて、新たな魔法の示言として使用することもあります。





令言れいげん


 示言の後に唱える、魔法の発動の引き金となる、最後の命令の言葉。それを『令言れいげん』と呼びます。これだけは省略ができないため、口できちんと発する必要があります。

 なお作品内の後半で、この令言の性質を利用して、あるシーンのセリフを書いています。気づいていただけると嬉しいですね。

 示言が同じでもこの令言が変わることによって、異なる魔法が発動する場合もあります。この性質のために、本稿では令言の詳細な説明は省きます。





法陣ほうじん


 魔法を発動する際に魂力こんりきを体の外に導きだして、魂力で描く目に見えない陣。

 発動する時に、発動者の手元で描き、発動とともに光を帯びて目に見えるようになる。魂力を物質に作用する力に変換するためのものとされる。

 現魔法においては、基本となる基法陣が存在する。この基法陣に魔法ごとに異なる印を足すことで、それぞれの魔法の陣ができあがる。

 なお、基法陣は世界を模した形をしており、一説では、魔法とは、『個の魂』と『世界の魂』の共鳴で引き起こされるものとされている。

 一方、古魔法では、決まった基法陣がなく、魔法ごとに法陣が異なることが多い。変わったものには魂に法陣を刻むというものまであるという。

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