無糖珈琲
むせび泣く幼子のように 吐き出した アナタへの思い
眼鏡の奥 悲しい瞳は知っていた
それでも それでも アナタの優しさに 甘えずにはいられなかった
「行かないでよ」
離れる
離れたくなんて ないのに 放したくなんて ないのに
腕に残る痕は 鎖だ 首の残る痕は 刻印だ
二度とコーヒーにミルクは入らない
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