140字蟹124『夜といえば』

「夜といえば!」

「夜といえば鬱!」

「待って君そういうのはナシでしょ」

「蟹~俺からそういうの取ったら俺は何もなくなるぞ」

「そんな悲しいこと言わないで……」

「悲しい? なんで悲しいんだ、これが俺、これこそが俺!」

「そうか、ごめん……」

「謝るなよ、惨めになるから」

「ごめん……」

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