第18話 世界システム。
第18話 世界システム。
N:各国を独立した単位として扱うのではなく、より広範な「世界」という視座から近代世界の歴史を考察すること。
S:「はい。今回はニコラ・テスラという天才発明家が考案した電磁波を用いた無線送電装置を題材にお話をしてゆきます。」
A:「あ。無線を使って送電や通信を行うフリーエネルギーですよね!」
S:「うむ。既に通信分野においては5G6Gなど世界中のどこにいても通信を行える
技術は確立してはいますね。」
A:「世界中のどこへ居ても高品質な通信が楽しめる事はとても嬉しいですね!」
S:「えー。まぁしかし、どこへいても通信が可能ということは世界中が電磁波で
充満することを意味し、人体への影響も当然ある。」
A:「え?もしかして、某ロボットアニメのように人間が液体に
なるのでしょうか?」
S:「さすがにそれは無い。そもそも強い電磁界が発生した場合。
一瞬で蒸発するでしょう。なので認められるはずがない。」
A:「何だ良かった。心配して損しちゃった。テヘ。」
S:「はいキュン。何にしても5G6Gが実装されるのだから、ある程度の健康被害は
覚悟をする必要があるでしょう。」
A:「どうにか実装を止めることはできないのですか?」
S:「現時点では不可避ですが、本当の意味でのフリーエネルギーが登場すれば、
それに切り替えることはありえるでしょう。」
A:「さっちゃん。作れないですか?」
S:「そうですね。やれなくも無いが、今すぐは無理でしょう。」
A:「えー?じゃあ、せめてやり方でも教えてくださいな。」
S:「うむ。まずは自然の電磁波をエネルギーに変換できる装置をつくり、通信は
テレパシー(有機情報保存媒体)を用いることかな。」
A:「えー?ちょっと非現実的なような?」
S:「くくく。いいかい?そもそも3次元に存在するということは、エネルギーを
生み出している。テレパシーは意識をクラウド上にとり込めば可能である。」
A:「どういう事ですか?」
S:「まず、物質や物体は止まっているように見えて、実は高速で振動している。この振動をエネルギーとして取り出せれば無限に電気を生み出せる。」
A:「じゃ、クラウド通信はどうです?」
S:「植物を記憶媒体(DNAに情報を書き込む)にして、世界中に緑を増やせば世界中へアクセスが可能になり、クリーンな通信が行える。」
A:「わお!さっちゃんの事だから、もっと破滅的な科学技術利用かと思えば
めずらしく素敵な科学技術利用で安心しました♡」
S:「おいおい。私は現実主義者であって、マッドサイエンティストでは無いぞ!」
二人が立ち去った後・・・。
N:古来から人類は自然と共存することで生存を許されてきた。科学ばかりが
人類を豊かにする手段では無い・・・。
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