　ご紹介させていただく御作品は、こちらです。

『たった五文字が言えなくて』

　こちらは、人工知能搭載型ロボットが支配している地球。

　そこにある、動物園のお話です。

　その展示物は、ただ見せ物にされるためだけに生かされてきました。

　生き物としての尊厳も、なにもなく。

　最期の日も、ロボットによって無理やり突きつけられます。

　閉じていく目と、閉じていく意識の中。

　主人公はようやく、望みを口にできました。

　たった五文字。

　でも、込められた思いは、果てしなく。

　かつては大勢いたはずの、仲間に向けて。

　声の出ない口を懸命に動かして――

　観覧する側ではなく、観覧される側の視点でいつもの動物園に訪れたら。

　違うものが見えてくるかもしれません。

『たった五文字が言えなくて』

　ぜひ、りんご様のページへ足をお運びください。

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