第34話 車

「美波、ぼ、僕が悪かったから! 夏の真夜中に墓地置き去りだけはやめてよ!」

「だーめ。全然反省してないのは分かっているから。それに、せっかく免許を取ったばかりなんだから、少しくらい運転するのもありかなって」

「で、でも、なんかちょっと速くない? 速度制限守ってる?」

「ふふ。もう少しアクセルを踏めば、すぐに墓地にいけるわよ。アキ」

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