第31話 レストラン

「おい、この店の注文はまだ来ないのかよ!?」

「ねえ、アレって」

「う、うむ。三年のボウズの先輩じゃ」

「メンドクセぇのが来ちまったな」

「雄二。どうしよう」

「待ってろ。俺にちょっと任せてくれ」


「お待たせして申し訳ありません。お客様」

「坂本か。まだ注文が来ねえんだけど、この店はどうなってんだよ?」

「ちなみに何を注文されましたか?」

「このエスカルゴなんちゃらっていうやつだ」

「はあ」

「もう1時間近く経つんだけどなぁ!?」

「申し訳ありません、お客様。エスカルゴは大変足の遅い生き物ですから……あと2時間はかかるかもしれません」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る