第17話 ムッツリ

「……お、重い」

「あれ、ムッソリーニ。そんな大きなダンボールを持ってどうしたの? 手伝おうか?」

「……問題ない。一人で−うわっ!」

「ああ……言わんこっちゃないよ。中身拾ってあげるからちょっと待ってて」

「……明久!? や、やめ」

「これは本? いや、やけに薄い−って、ちょ!!」

「……ち、ちが(ブンッブンッ)」

(うん……? いや、よく見てみると、巨乳モノやケモノ系が多い。でもムッソリーニは工藤さんのようなボーイッシュ系が好きのはず。つまり)

「確かに、これは違うね」

「……ちが−って、え?」

「だって、一軍は工藤さん系だもんね」

「……!??!?」

「はい、これはダンボールの中に入れとくね! じゃあ!」

「……違うが、違う……」

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