プロローグ2 前世の話②
「夏休みなのに学校とか面倒だな。まぁ、独り暮らしだから問題ないけどね。」
飲み物を飲みながらのんびり歩いていると、幼馴染の雷斗が声を掛けてきた。
「よっ。龍騎。今帰りか。」
雷斗が俺の横に並ぶと
「今日も、潜るのか?」
今日もって、まぁ暇だから仕方ない。
雷斗は、俺の一番の親友で学部も同じだ。成績優秀者だ
「龍騎。そういえば、また学年一位だったんだな。ゲーマのくせに成績はいいよな。いつ勉強しているのだ、お前は全く」
成績は、学年二位のやつが何言ってやがる。
のんびり二人で話していると、メイとメル、ランが前を歩いている。声を掛けようとすると、道路を走っているはずの車が、3人目掛けて突っ込んできた、まずい!
「危ない。避けろ」
雷斗と共に、3人を突き飛ばすと、二人は車の下敷きになり路面が赤く染まる。
「雷斗無事か?俺は、下半身の感覚がないみたいだ」
俺は、途切れ途切れの声で親友を呼んだ。
「龍騎。俺たち、この出血量だともう長くないな。3人は?」
ゆっくりと顔を向けると、3人は、放心状態から解放され、駆け寄ってきた。
「2人とも、しっかりして死なないでよ。ごめんね。」
何泣いている、お前らのせいではないから、身体が勝手に動いたからな、3人を守れてよかったよ。はぁ、空が青いな。サイレンが聞こえる、救急車が来たか
でも、もう無理だ、雷斗と俺は、意識を手放した。
「ん?なんだ。ここは」
俺は、目を覚ますと青と白の何もない世界に寝ていた。
「目が覚めたか。」
横から聞き覚えのある声がし振り向くと、雷斗がいた
「俺も今、目が覚めたらここで寝ていたわ」
雷斗が、笑いながら答えてくれる。
「天国か、ここは?」
「いえ、神界ですよ。あなた方の魂をこちらへ、連れてきました。」
いきなり一人の女性が話しかけてきた。
「私は、生命の女神、ライル。そして、こちらが創造神ゼムス様です。まだ、何人か神は、いますが」
二人はぽかんとしていると
「2人には、転生してもらいます。そして、私たちの力を分け与えます。」
ゼムスとライルが頭に手を翳す
「さて、これで時々私たちに話しをかけることができます。後からステータス見るといいですよ。さぁ時間です。教会に行けば私たちと話せます。」
二人は。光に包まれていく。
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