言葉の宝石。その1

神父さんの噂。

サングラスの奥の宇宙。

五月の力仕事。

鉄の鼠の目の冷たさ。

月はページをめくるかもしれない。

ガラスコップの音。

産まれた時からお花なの。

琴と三毛猫と『マハーバーラタ』。

雨の空間、窓の曇り。

西から風が吹いたわ。

駅のホーム。

胃の煙を見る。

転ばないダルマと蚊は友達。

絵の中の桜の木の匂い=絵の具の匂い。

あら、別に嫌いじゃなくってよ。

釘の色を整える。

目に見えて燃える火の輪郭。

木の世界の王。

貴様はまだ知らないのだ。

赤い玩具。

素敵に明るい部屋で泣く赤ちゃん。

紙の軽さは電燈の光。

瓶の中の島国。

お菓子を貰っておいで、笑顔でね。

雪のある処に行きたい。

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