帚星に会った話

雨の上がったアスファルトにLED灯がいとうが反射を始めたとき、今度は帚星から青く光る粉が降ってきたので、やりすごすに限ると立ち飲みのバーに入った。こんなところにバーがあったか甚だ不思議ではあったが「今夜は特別なカクテルがございますよ」と青い顔をしたバーテンダーに言われたので「それを頼む」と言った。青く光る不思議なカクテルを出されたので「なんだいこれは妙だな」と言うと「お飲みになれば判りますよ」と言われた。エエイと飲み干すと、青い顔をしたバーテンダーに「あとは頼んだ」と投げ飛ばされガラスを突き破った自分は、ズンズンと空に向かい青い尾を引く帚星になった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る