ナンバーズ 魔女の護衛と狼騎士外伝 傭兵ギルト編

幻想花

第1話 始まり

始まりは、いつも同じ縦長いカプセル型の中で始まる

「ここは?どこだ?」

ガラス越しに見る風景は暗く、となりにも同じカプセル型の機械ガラスにはNO1と書いてある。

自分のガラスには何も書いてない?

「おや?目覚めたのは君だけだ!」

白衣を着た黒髪の女性がボードにメモしながら歩く

「じつは、試験的に魔族を作ってくれと頼まれて君が唯一の成功体だ国からの要請により第3勢力、まあ魔族を狩る魔族を作ってくれとの事だ。しかしなんだカプセルに何も記載されてないな、開けてみるか?」

最近魔族が増えはじめ、犯罪が多い魔女や傭兵ギルトじゃ対応仕切れなく、人工魔族を作って対応に追われる、失敗ばかりで今日1人目の覚醒した。

「おっと!私だけ喋って悪かったな。喋れるか?」

カプセルを開けて白衣を着た女は、返答を待つ

「オレはなぜかお前の事を知っている?なぜだ?」

半裸状態の男はパニック状態、白衣の女はメモしながら喋る

「情報は全てカプセルの中で習得される私の情報も全部入っているはずだが?世界情勢もここが何処であるかも?君は私の?なのだから!コードナンバーを答えなさい!」

書くのやめて白衣の女はコードナンバーを訪ねる?

「オレのコードナンバーはナナシ!774だ」

スラスラと喋るやっと目が覚めて来た感じだ、

「ナナシ?作った覚えがないんだが?酒呑んだ勢いで作ったか?まぁいいか!とりあえず今から戦闘訓練してもらう、君は拒否権はないからな!まずはこの服を着たまえ!」

ロッカーらしきものから彼にあった服がでてくる、

「獲物は好きにしたまえ!刃物や鈍器、いろいろ揃えてある!準備が終わったら、そこの扉が試験場になっている!」

ナナシは服を着ると、何も持たず扉を開ける


「ほう、やはり何も持たないか!」

白衣の女は丸い棒の付いた飴を舐めながらメモを取る。

「まずは腕試し、この怪鳥、いやモンスターを倒して見ろ」

扉を開けると、ドーム型に作られた施設に出る

ナナシはドーム内に入ると、周りを見渡すと

「腹減った!食っていいか?」


モニターに映る白衣の女に尋ねる


「あはは!食べたいなら食べていいが?生ではダメだ、食べるなら火を通して食べろ」


突然の事で白衣の女は返答したが、ナナシはやる気

のようだ。


怪鳥は空からの攻撃、口から火を吐く。

ナナシは右手をかざし火を吸収


「分析完了、火の魔術を習得」


「気を抜くなよ!相手は火の耐性を持っている、どうすれば勝てるか考えて行動しろ!」


火の耐性を持っているが、必ず効かないとは限らない火が効きやすい場所に当たることができるなら勝機はある。


「伝わったかな?もう一つの可能性にも掛けてみたいが、それは期待しすぎか。」


怪鳥は相変わらず空から様子を見て攻撃を伺っている

「ディアナサマ、マタヤッカイナコトヲ」


カタコトで喋る怪鳥、モニター越しで見るディアナ

と呼ばれる女は人差し指を立てて口元に当てて、

怪鳥に指示を出す


「お前、今喋ったか?交渉しないか?オレは魔力が欲しい、オレは魔力がないが他の奴から補充することができる」


必死になって説明するが怪鳥は聞く耳を持たない


「ダメか?なら美味しいものをやろう!」


ナナシは自分の手の甲に付いている、宝石を剥ぎ取ると怪鳥に見せる!


この行為はとても無謀だ、自分の魔力を生成する機関を剥ぎ取る行為は死を意味する。


「オマエ、バカカ?ムチャ スル、ワカッタ ハナシキク」


怪鳥は空から降りてきて、ナナシの目の前に座り込む。


皮膚に埋め込まれている宝石は剥ぎ取ると、死ぬほど痛い、それは怪鳥も味わったことがある

だから降りてきて話しを素直に聞いたのだ


「コレはくれてやる!首元に宝石を入れる場所があるから付けてやる!」

ナナシはそう言うと首輪に、はめ込む

すると怪鳥は人型になり、ハーピーの姿になる

ナナシは相当苦しそうだ


「まったく、ムチャをする!我々、魔物や魔族はコアを外すと、下手すると死ぬんだぞ!もう同族は失いたくない」

怪鳥は流暢に話せるようになっている。


「ディアナさんオレにこれをさせたかったんだろう?」

確信していたナナシはディアナに話す


「合格だ!実に素晴らしい。自らの手でコアを剥ぎ取るとは、なぜそうした?」


答えは始めから分かっていてナナシの返答を待つ


「火を吐く時に首輪が見えた。ディアナさんのペットか何かだとすぐに分かった」


何故かナナシは疲れがどんどん引いて行くのがすぐに分かった。


「こいつは驚いた!カミラを手懐けるとはね。」


カミラとは怪鳥の名前で雛鳥からディアナが育てたらしい。


「カミラ、コア貰ったらどうしろと言った?」


腕を組みカミラを睨む。


「ディアナさま、ごめんなさい。ナナシありがとう」


申し訳なさそうに、頭を下げてお礼を言う、ナナシはカミラのふわふわの毛を優しく撫る


「ふふふ、これで契約完了だ。私の理論は間違ってなかった、ナナシのコアをカミラになるほどな」


ディアナはメモを取りながら独り言を言っているこうなったらディアナは止まらない


「次は魔法の共有システムを試してみるか契約者は相手の覚えている魔法を共有できる画期的なシステムだ」


ディアナはメモを止めて独り言を言うがカミラからナナシが疲れているので明日にしようと提案して来た。


「そうだな!明日魔法共有システムを試してみるかナナシ実験は明日だ協力を頼んだぞ」


ウキウキ気分でディアナは研究室に戻って行った。

「カミラこれからも宜しくな!ディアナは一体何者なんだただ者じゃない魔法ではなく科学と魔法を使っているように見えるが?」

ナナシはカミラに不思議に思っている事を尋ねる

「ピィ!ディアナさま命の恩人悪口いけない!」

カミラは何も知らないようだった、まぁ良いかと思いナナシは訓練室を出て研究室にいるディアナに食事に行くと伝えナナシは街の方に向かって行った。

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