第3話
「貴方が私の新しい運命の人?ですか?」
「えっと、運命の人じゃないけど・・・彼氏です」
「そうですか。貴方が私の新しい。・・・では、貴方は私をどうするつもりですか?」
どうするつもりって。
そりゃあ、デートしたり、そう言う雰囲気だったら、したいけど。
「そうですか。貴方は私を
「えっ! ・・・俺そんな事言ってないけど!それにそんな事しないよ」
彼女は何故か驚いていた。
「違うのですか?男の人は大体そうだと・・・。ですが、しないとは嘘ですよね?」
「ま、まぁ、そうだけど」
この子どういう考えしてんだ?買ったをすぐに性奴隷するわけないだろ。
「ほら!でも、今ご所望じゃないと。なら何がしたいんですか?」
「えっと、そりゃあ、一応恋人?なんだし、デートとか?」
そう言うと、女の子は目をキラキラと輝かせ、俺にこう尋ねてきた。
「デート! いいんですか? 私と」
彼女はコアラの様に俺にしがみつき、何度も『本当に?』と言ってきた。
「ああ、ただし、俺から離れてくれたらな」
次の瞬間、女の子は俺から離れた。
どんだけ、デート行きたいんだよ。そう思いながら、女の子を見つめた。
「早く行きましょ! デート」
「待てまて。お前、そんな格好で行くのか?」
「ふぇ?」
彼女の服装はほぼパジャマに等しい。そんな姿で外へ出るのは、少々恥ずかしすぎる。
「で、でも、服なんて・・・」
「あー、わかったわかった。あんまり、男者のじゃなさそうな服貸してやるからそれ着ろ」
「あ、ありがとう、ございます」
俺はタンスの中から女性が着ても違和感のない服を選び、彼女に渡した。
「じゃあ、早速」
彼女は服を脱ぎ出した。
「ちょ、何してんだよ!」
「何って、着替えですけど?」
「俺が居るんだし、別の部屋で着替えろよ」
「別にいいじゃないですか。減るもんじゃないですし」
「まったく、好きにしろ」
俺は彼女に背中を向け、着替え終わるのを待った。
「出来ました!」
振り向くと、紺色のパーカーに淡い色のジーパン姿になっていた。
「案外似合うな」
2年前の少し小さいサイズだったが、彼女にはピッタリの様だ。
「それでは、気を取り直して」
「まて。最後に、名前なんて言うんだ?呼ぶとき不便だし」
だが、女の子は何故か暗い顔になってしまった。
「ごめん。言いたくないんなら良いんだ」
「
「教えてくれて、ありがとう。それじゃあ、デートに行こっか」
「はい!」
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