眠れない夜

千丈峻士郎

第1話

1日ずつ無為に塗りつぶされていく日常で自分はなにを得られるだろうか

無駄な時間なんてないはずなのにただ日常を過ごすだけの遣る瀬の無さ

どこかにアイデンティティがあるはずだと現実から逃げ続けて見つけた先には限りのある時間を無駄にし甘ったれて過ごしてきた幼いだけの「それ」があるだけ


自分の過ごしてきた時間からは期待も希望も辞書的な意味でしか存在し得ず、醜く肥えた自我だけが、燻り続け彷徨い続ける。人の世を見下しながらも人の世を捨てきれず、絶望の大海に船出をしたと思いながら、水溜りでピチャピチャと遊ぶ何も知らないただの子供。


神を羨望し、渇望し、救いを求めるもそれはまるで己を求めるよう。目標を持たず、努力をせず、自分は特別だと信じ続けたツケが回ってきただけ。それでもまだ0のような確率を信じ続ける。


誰にも理解されないと思いながらも自分のような人間はたくさんいると思い、自分の低脳さを認めながらもなにもせずただうずくまるだけ。自分が拒絶しているだけなのに、人の世は絶望だといい、絶望とは対極の能天気野郎。


つらつら書き続けてもそれは文字の羅列に過ぎず、そこには自己の存在をなにかで確認したいだけの、薄っぺらな「それ」


人の世とはなんだろな

人生とはなんだろな

ただそこにいるだけで何かあるはずもない

あるかないかもわからない

闇雲に機会を失い続ける


やりたくない、ずっと寝てたい、すきなことがわからない、甘え、やる気がしない、自分がわからない、何もしようと思わない、なぜここにいるのかわからない、何をすればいいの、何がしたいの、どうしたらいいの、無力感、息をしているだけ、飯を食って糞をするだけ


人生って何?







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