第222話
アカンバナの鎮静剤は作ったことがある。ダンジョン
その時に使う鎮静剤は
「鎮静剤を作って冒険者ギルドに安価で卸してくれ」
私が錬金師だけでなく
『子供なら大人用の薬を半分でいいだろう』
『この子は身体が大人と変わらないから、大人の薬を飲ませてもいい』
元の世界でも、そんなバカげたことをいう大人が多かったが、子供は大人とつくりが違う。内臓は大人の年齢になるまで成長する。そのため、『子供用』がつくられているのだ。そして『兄弟の年齢が離れていないから、片方がもらった薬を飲ませてもいい』というのも間違い。
それを知っているからこそ、この世界の『薬事情』を知って驚いた。大人も子供も同じ薬を飲んでいるのだ。それも同じ液体の小瓶を同じ量で。
……これで副作用が出ないはずがない。
そして、子供のうちに死ぬ確率が高い理由もわかった。病気で免疫力が落ちているのに、身体にあわない薬を過剰に投与されれば生命を奪われて当然だ。
『
この称号があるため、難しい調剤が必要な小児用も作り出せた。苦い薬も、花の蜜で作ったシロップを混ぜたことで甘くなって飲みやすくなった。
『エミリア名義』で販売されたことで、ポンタくんの職人ギルドには注文が集中したらしい。即時却下。即時勧告。
「エミリアさんに直接注文しないでくださいね。もしエミリアさんに注文したことで妖精たちの不興を買い、国を滅ぼされたとしても責任は持てませんよ」
この言葉が効いたのか、私に直接言ってくることも手紙が届くこともなかった。
私服守備隊が軽い
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