第651話

「…………」

「どうしたんだい? まだ私の番で良いのかな?」

「はぁん?」

 挑発するように見下ろしてくるクレマン。嘲り含むその顔を殴ってやりたいと握りしめるが。

(……まだ。ム、リ)

 肉体のダメージを回復しきれていない。マナによる威力の拡張は乗算。つまり、元の威力もある程度なくてはならない。

 万全の状態で限界までマナを投じてようやく届いて

 今は万全の状態でさらなるマナを入れなくてはいけないし、物理的な出力が下がったままでは上乗せする倍率も大幅に上げなくてはいけない。

 ならば、まずは。

(治さないと、ムリ)

「……っ!」

「ん?」

(速いな)

 空間を曲げて移動速度を上げながらクレマンを軸に一定の距離を保ちながら走り回る。

 速度だけならばクレマンよりも遅いが、反応速度は人間並みのクレマンでは捕らえるのは不可能。

 少なくとも、距離を詰めてしまえばできようがない。

「小賢しい。それに、無駄だよ」

「ふん!」

 走りながら治癒は継続。加えて、天井や壁を砕いて瓦礫を降らせつつ投げつける。 

「無駄だと言ってるのに」

(バ、カ)

 無駄じゃない。回復と疲労を蓄積させるのが目的だから。

 今までのやり取りから膂力やらマナやらはほぼ無尽蔵と言えるが、それ以外はほぼ人間とコロナは判断。

 なのでアクションを起こしていれば対応し、対応には相応のスタミナを消費させている。

 遠くに逃げてしまえば回復は楽だが、それによって向こうの集中力を回復されるのは困る。

 なので回復と消耗を同時に行うことにした。

 この程度では焼け石に水だが、やらぬよりはマシ。なにより、コロナが考えて行っているというのがなによりも大事。

「鬼ごっこがしたいのか――な!」

「ぃ……!?」

 お返しとばかりに床を蹴り飛ばす。

 狙ってやったわけではないがコロナのほうへ飛んでいき、額をかすめる。

(むぅ……。勘、良い。くしょ)

 近くでかき回しても当てずっぽうに動かれるだけで被弾の可能性がある。

(近く、危険が危ない。遠く、危ないない)

 だったら、離れるだけ。

「すぅ………………ッ!」

 回復に回していた神経を一部感知へ。これもコロナが意識してやってなかったこと。

 マナは回してないものの回復効率は下がってしまう。

 だが、それで安全を取れるならば安いもの。

「……っ」

「ん?」

 一旦天井に跳び、斜め下へ。

 床を突き抜け、一つ下へ行く。

(見えない、なら、もう良い――くない!)

 下について一瞬止まった途端に上にいたクレマンが床を蹴り抜いて崩しにきた。

 これも狙ったわけでなく、勘。

(むぅ~……。やっぱり、動く)

 今度は二階上に上がり、三次元的撹乱に入る。

「くそ……っ」

 力はあっても反応は追いつかず。床を踏み抜こうが天井を崩そうがコロナは捉えきれない。

(なぜ、こんなに速いんだ!?)

 コロナの戦闘スタイルは鎧を用いたパワーのごり押し。速さでかき回すところなんて見たことがない。

 そしてクレマンの天秤は、反応速度は上げてはくれない。矛と盾しかくれない。

 ならばこそ、コロナの策は一つはまり。

「のわ!?」

 二つはまる。

 クレマンの目を盗みながら下のフロアを少しずつ崩し、予期せぬ崩落を巻き起こす。

「べ~」

(ゾク……ッ)

 落ちるクレマンを見下ろしながら下を出して挑発。

 さらに。

「んにゃあああああああ!!!」

 鎧の腕を出し、多関節に。

 両腕を上に向かって振り回しビルを完全に壊す。

「こ、こんの……っ」


 ――ガガガ!


 ――ガラガラガラッ!!!


 ――ガシャッ! ガシャシャン!


 ――パラパラ……パラ……


 小さくとも十歳児サイズほどの瓦礫が雨のように降り注ぐ。

 コロナは鎧で身を守りながらやり過ごし、クレマンは身を丸めてやり過ごす。

「ふいぃ~……」

(一段落ひっとあんだく)

 瓦礫の上からクレマンの位置を探るとまだ瓦礫の下で丸まっているのを確認。

 出てくるまでの間に可能な限り肉体の運動能力が戻るまで回復に努める。

「はぁ……はぁ……はぁ……はぁ……――ん!」

(思たより、早っ)

 予兆を覚え、飛び上がり空間を歪めて空気を押し固めた足場を作りながら鎧で身を守る。

 その数瞬後。瓦礫は八方へ吹き飛び、クレマンがその身を現す。

「はぁ……はぁ……。……ふっ。ふふ。中々悪くない手だったが、残念ながら私には効かないよ」

 と、言いながら本能的恐れからは逃れられない。焦りによる冷や汗。緊張とストレスによる動悸と呼吸の乱れ。さらに疲労も蓄積され、確実に消耗はさせている。

 コロナの中に眠るの力とマナを使わずとも。このまま消耗させていけばクレマンを攻略することはできるかもしれない。

 もしも、おとなしく付き合ってくれたらの話だが。

「意外だな。君はもっとまっすぐかと思っていた。……いや、入れ知恵をしたのがいるのかな?」

 そうは問屋が卸さない。

「人の嫌がることを良くするものだよあのガキは。許されない。許されないことだよね。綺麗な綺麗なべべちゃんを汚すなんて。だから、べべちゃんよりまずはアレに仕置きをしないと。これ以上可愛いべべちゃんに余計な悪知恵を与えないように」

「……………………………………」

(なに、言ってる? このでろヒゲ)

「さて、ヤツはどこに隠れているのかな?」

「……ッ!」

 つまるところ。的外れな予想に確信を持って、やつあたりをしに行くとクレマンは言っている。

(許されない、のは、ヒゲ――)

「……ふぅんッ!!!」

 足場を消し、クレマンのところまで下り立つ。

「うん? 今度は走り回らないのかな?」

「…………」

 クレマンの言葉を無視して、コロナは足首だけで数センチだけ跳ぶ。

 そして右肩、右骨盤、右膝を前へ空間を曲げて引っ張り。左肩、左骨盤、左膝を後ろへ同時に引っ張る。

「……!?」

 瞬間。超高速でグルグルと独楽こまの如く回転し、そして。

(お前――)

「だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」

「……っ!? んぐぅっはっ!!?」

 腹部へ回し蹴りを放つ。

 込められたマナは今までの比でなく。遠心力なども含めた蹴りをそんなマナで威力拡張なんてしてしまえばその威力、想像に易く。

(な、なんだ今のは……!!? 急に強く……!)

 クレマンの天秤を大きく傾け、ビルを五つほど貫通しても勢いは死なず。また、飛びながら胃液を撒き散らしていく。

「ふぅ……っ!」

(絶対にがさない! がさない!)

「ぶふっ!」

 歪曲げれば一歩で事足りる。クレマンを追い越し、向かってくるクレマンの顔面に真上からの平手落とし。

 勢いはようやく殺された。

「ぁ……が……っ」

 今の平手打ちもまた、天秤はクレマンには傾かず。

 つまり、蹴り飛ばしたときよりもマナは上げているということ。

 元々、一撃で適応されるなら徐々に上げていくことも考えていたし。思惑はハマってはいる。

 意図したことと外れたことがあるとすれば、もっと慎重にやるつもりが思わぬ挑発によって感情赴くままに行動してしまったこと。

(ぐちゃぐちゃの吐瀉物ゲロプリンにしてやるッ!)

「うがががががががががががががぁ!」

 踏み込む一撃は先よりも強く。その次はさらに。少しでも良いから。より強く。

 数千歩の地団駄はクレマンの頭部を地に埋め。地は踏む毎に亀裂を拡散させていき。また頭を掘り起こす。

 滅多なことでは、感情のまま動くとろくなことにはならない。

 けれど、コロナの場合はどうやら。

「うがぁ!!!」


 ――ドゴォォォォォォォオン!!!


 赴くままのが、性にあってるらしい。

「ふぅ……! ふぅ……!」

 一頻ひとしきり地団駄を踏み終えると、口の周りはヨダレにまみれ。そのヨダレに赤い砂埃が付着する。

「……ふん」

 佐子にもらった服の袖は千切れてしまったので拭うには心もとないが、それでも不快なので腕でごしごしと砂を落とす。

(…………ダメ)

 その間もクレマンは動かず。

 ただ、息はあるし。コロナの地団駄を受けていたせいでマナも大きく上がっている。このまま放置は不味いとコロナは本能的に判断。

「すぅ~~~~~~~~~~~~~……っ!」

 大きく息を吸いながら胸を張り。背中を反らせながら右足が頭につきそうなほど後ろへ上げていく。

 足と頭が付く直前まで来たところで。

「だぁっ!」

 反発するように体を前に倒しながら右足はグシャグシャになったビルの床をさらに蹴り砕きながらクレマンの顔面を捉える。


 ――ガッ! ガッ! ガッ! ガッ!


 蹴られたクレマンは無防備なまま真上へ飛ばされ、屋上まで突き抜けていった。

 怒りのままに勢い任せもここで中断。

 理由は。

「……………………

 蹴り応えが納得いかないから。

 コロナがわかったのは、恐らく当たる直前で 天秤をほぼ均一にされたということだけ。

「…………」

 いぶかしみながらも追わねば始まらない。自らも屋上へあがる。すると。

「まったく。なんなんだか」

(あ、理解なーほ)

 まだまだ元気そうなクレマン。瞳は紫を帯びていて。それによってコロナは得心。

(見られたら、ダメ)

 紫を帯びた瞳は情報を得る。どうやら集中して意識しないと使えないようだが、見るだけで天秤にかけられるのは大問題。

 加えて。

(なんで、見てない、のも……?)

 地団駄でのダメージがあまりない。皮膚くらいしかダメージを受けていないのだ。

 最初の回し蹴りは効いていたはずなのに。

(……ロゥの所為せぇ?)

 せいかい

 ロゥテシアの神経をもその身に宿し始めたから。

 然程ダメージがないのは、膂力だけでなく皮膚から伝わる神経は情報を脳に送り、骨や内臓へのダメージが行く前に天秤にかけていたが故。

 回し蹴りのときに得た情報ダメージに危機を覚えたクレマン。その思いがシステムに伝わることで天秤の性能が上げた。

 上げて、しまった。

 そこまではコロナもわかっていない。わかるのは強くなったことだけ。

 それで十分だし、それ以外重要ではない。

 大事なのは、神経伝達インパルスを超えて最高の一発を加えなくてはならないということ。

 それも、視認されない速度と位置アングルから。神経伝達よりも速く。

(無問題もん、なし)

 容易くはないができないことではない。

 なによりも。

「では、今度は私の番――」

「かふぅしゅ~」

(寝惚うすらぼけ、片腹痛かたはらいたたぁ)

 まだまだ殴り足りない。

 後悔? 反省? そんなモノをさせてなんの意味があるのか。

 気に入らないモノなんて、この世から消えたほうが良い。

 故に目の前から完全に言えるまでぶちのめすだけ。

 これぞ、原始にて原初。

 動物ほんのう的思想。

「ぅぅぅう!」

「……っ!? 消え――ぉごっ!?」

 空間を歪曲げ、一旦数メートルほど真横へ。

 視界から外れてから背後に移動し、腰目掛けて飛び込みドロップキック。

 足を腰まで引っ張ることで加速度を上げて神経の伝達速度を上回ろうと試みる。

(あっさ。でも)

「ぅ……ぐぅ……!」

(ぼんぼん、と、筋肉おにく、には、届いた、かな?)

 腰周りの皮膚と薄い筋肉と骨の表面には辛うじて届いた。けれど決定打にはならない。

「Merde!」

 が、それなりに年が行っていれば中々に痛烈な一撃となろう。

 普段から酷使していれば尚更ナーバスになる部位。

 故、思わず口汚い言葉をコロナにぶつけながら腕を真後ろへ振るう。

(おっと、つい――)

「ぅぉあ!?」

 後悔の暇など与えるはずもなく。

 振り向き様クレマンの顔が向いている逆の側面へ移動してあばらへ一発。

「ぅ……ぉぇ……っ」

(ちょっと、れた)

 顔面を蹴った時よりは手応えを感じ。えずいたところを見て手応えに確信を覚える。

「ぅぐ……この!」

「……っ」

 再び振り向き様殴りかかる。

 先は油断していたのか人間レベルの速度だったが、今回はロゥテシアの速度。

 紙一重でかわすが少しだけ冷や汗をかく。

(速い。でも、このくらい、なら、平気)

 マナの扱いに慣れていないクレマンはこれ以上身体的能力、技能の伸び代はないだろう。

 つまり現在いまかわせるならば、この先油断が顔を出さなければもう負けることはない。

 が、同時に今のところダメージを通すことも叶わず。

 何度も何度も繰り返し目を盗みながら打撃を加え、時に鎧も活用しながら不意を突き続けるが……。

(色々いっぱい、やってる、けどっ)

 どんなに速度を上げてもコロナではクレマンの神経伝達速度を上回れない。

(も、ムリ)

「はぁ……はぁ……」

 安全圏まで距離を取り、手をつく。

「う、うぅ……はぁ……。やっと……終わりかね?」

 時間にして十分足らず。普通の人間が鈍痛を覚えるほどの打撃をそれだけの時間受けていれば肉体的、精神的な苦痛ストレスは相当なもの。

 ストレスがたまった人間に起こることは二つ。

 怠惰じかんによる回復かいけつ。または発散あばれること

(でも、る)

 今この場で回復は不可能。消耗は目に見えているから。

 少なくとも、無駄ではないから。続ける。続けるしかない。

(クソ……。やっと止まったが、あそこまで離れられると確実にかわされる。どうしてくれよう――ん?)

 ふと、下を見る。ビルの上から下を。

 特に理由はない。なにかないかと何気なく周りを見回して、たまたま下を見たら目に入ってしまっただけ。

「ふ、ふふふふふふふふ。ふはは……!」

「……?」

 急に笑みを浮かべるクレマンと、気味悪げに様子を伺うコロナ。

 なぜ、笑っているのかわからない。わからないのはコロナも視野が狭まる程度には疲れてるから。

 不慣れなことばかりをして、疲れてるから。

 体力はともかく。思考は疲れてしまってるから。

 だから、大事なモノも今は見えなくなっていて。

「……!? にゃーにゃー!」

 今いるビルの下まで来ていた才に気づいた頃には。

「はははははは! そこからでは追い付けないだろう!?」

 もう手遅れ。 

「くたばるが良い!」

 真っ直ぐ。直線。ただ突っ込むだけならば音速を超えられる。

 動揺をしてしまったコロナでは。

「なん!?」

(コロナとやりあってたくせに、なんでこっちに来てんだあのおっさん!?)

 追い付けない。


 ――ドゴォォォォォン!


「……っ。かっは……ッ!」

(いってぇ……!)

 ただ突っ込まれただけ。それだけでも、ロゥテシアの膂力をマナで再現されていれば才には激痛を与えよう。

 肋は折れ、内臓もいくつか破裂。左足首も直角に折れ、右膝も少し逆に折れた。

「……やぁ」

「……っ。……くっ」

「にゃーにゃー!」

 仰向けの才を見下ろすクレマン。コロナは焦って上手くマナが使えず、ようやくビルの上から視認しているところ。

「よくも彼女に余計なことをしてくれたな?」

「……は?」

(意味わからな――)

「ふんぁ!」

「ごっぷ!?」

「……ひっ! ァ!」

 鳩尾みぞおちに爪先が刺さるように前方へ蹴り飛ばす。

 潰れた内臓に追い討ちをかけ、口から盛大に吐血しながら派手に転がっていく。

「う……っ。ぐ……。だ……っ。んぁ……!」

 頭をぶつけて出血。折れたところはさらに曲がり、赤い砂で凄惨な見た目に。

(くっそ……。いってぇなぁもう……。でも、まぁいいわ)

 かわそうと思えばかわせた。

 守ろうと思えば防げた。

 反撃しようと思えばできた。

 けれど、それをしなかった。

 その理由わけ。それはとても誉められたことじゃない。

 もちろん紅緒との約束もあるが、それでも身を守ることを彼女は咎めない。

 そもそも才はクレマンの能力を上げないようほとんどの能力を封じている。

 再生力も、だ。

 自分が怪我していること。それがとても大事。

(なぁ、嫌だよな。お前はさ。こういうの。嫌だよな)

「ぅ……っ。ぅ……っ。ぅぁ……っ」

(お前とのパスも最低限にしてあるし、お前はまだ繋がりを利用して俺の状態もよくわからないだろうから)

「ぁ……ぁぁ……ぁぁぁっ」

 大怪我をして。傷が治らないのを見て悲惨な表情を浮かべるコロナ。

 マナを探っても才が抑えているから存在感も希薄で、自分もそうだったようにクレマンの天秤の所為で治癒を阻害されているのだと思ってしまい。

「ふー……! ふー……!」

 悲惨な顔から怒りの顔に涙を添えて。

 怒りはやがて憎悪に変わる。

「ぅぅぅ……! ぅぅぅぅうっ!」

 なにもかもが馬鹿らしくなる。

 もっと。

 もっと早く。

 引っ張り出すべきだったと。

 彼女は今、悠長な自分にも呆れ果てていて。後悔していて。

 それら全てを押し退けて、才をあんなにも傷つけたクレマンへの憎悪が勝っていて。

「ふふ。良い顔をしている割に大人しいな。もっと見たいのかな? ははは。私と似たような趣味? じゃあ期待に応えないと」

「ぁ……っ。ぁ……ぁ……ぁ……っ」

 歩みを進め。才に近づくクレマン。

 近づけたくない。近づけたくない。近づけたくない。

 けれど、今向かったところで意味はない。

 それよりもまず、しなければならないことがある。 

 溢れる憎悪かんじょうの解放の為に。

 才を守る為に。


 一旦、意識を閉じなければならない。



 才が傷つくことでコロナが解放の覚悟を決めること。

 それが、この試合たたかいにおける才とリリンの思惑。


 これにて、成就されん。

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