テクノロジー

兵器

ビームカノン:重金属イオンビーム

ビームブレード、ビームシールド:重金属イオン噴流 磁場形成

フォトンブレード:力場剣 主に電磁力や核力に作用する力場を剣に形成したもの。進入した光を力場内で乱反射させ、薄い光を放つことからそう呼ばれる。


「ゼムナ遺跡発掘技術」

ターナ分子:遺跡機体より回収されたジェネレイターシールド媒質より、ターナ博士が解析。

電磁波の波長を下方変調する性質。化合イオンによって適用波長が異なる。

放射線→光、光→電波、電波→低周波電磁界

波長が短いほど変調も小さく、長いほど変調は大きい傾向にある。


ターナ霧(ミスト):電波を下方変調させるターナ分子化合物。交信用電波、レーダー波などを低周波電磁界へと変調放出する性質を持つ化合物を噴霧して用いる技術。これにより宇宙空間においても電波交信及びレーダー探知を不可能にしてしまい、超長距離戦闘を衰退させる。

ターナブロッカー:放射線を下方変調させるターナ分子化合物。発生器の周囲に配置を義務付けられている。これにより発生器周囲の生物の放射線被爆を失くし、誘爆時にも放射線を光変換し撒き散らさずに済ませられる。


σ(シグマ)・ルーン:脳波検出学習デバイス。平常時から装着しておくことで、人間が身体操作を行う時に発する脳波を検出し、記録・学習するパイロット用デバイス。アームドスキン搭乗時には機体と連動して感応制御を補助する。

平常時には3Dアバターを投影する機能もある。それにより、装着者は学習深度を推し量ることが可能。

σ:鏡映操作 ルーン:動作パターンの言語体系化信号 エンチャント:「従属する」の意

σ・ルーンにエンチャント:装着者の鏡映操作用体系化信号に従属する状態の意


反重力端子(グラビノッツ):重力に対して反力を生み出す端子。惑星上など巨大重力下でも物体の重量の軽減が可能。電力制御で反力の操作もできる。大気圏内であれば推力の補助としても使用可。

重力端子:(グラビッツ):反重力端子の技術応用で開発。主に人工重力発生器として使用。


「超光速航宙技術」

ジャンプグリッド:時空連結点。一定速度(1~2lmc)で突入すると、連結された定点へ向けて超光速跳躍を行えるワームホール。

ゼムナ文明によって設置されたと考えられている。公共物とされ、1lms(リムズ:マイクロ光秒)の十倍、3000km以内は厳格なる非交戦宙域。

有効半径は3km。内周に離脱点、外周に突入点があるが、事故防止のために進入と離脱の方向は規定され順守される。


「超光速通信技術」

フレニオン粒子通信:ジャンプグリッドの研究過程で発見された粒子フレニオンを使用した通信技術。正確には観測されただけ。フレニオン粒子は通常空間では僅かな時間でターディオン(通常空間物質)に相転移してしまう。ジャンプグリッドから復帰した瞬間だけ観測される為、ワームホール内に漏出した時空外物質とされる。重力子による振幅変調で干渉する技術によって超光速通信を可能とした。


「航宙船防御技術」

防御フィールド:ビーム偏向磁場。イオンビームを偏向させる磁場で船体周囲を覆い、ビームカノンから防御するシステム。

これによって航宙船は長距離狙撃から船体を防御でき、ほぼ有視界戦闘距離の砲撃しか受け付けなくなった。大艦巨砲主義は衰退、航宙戦闘機の時代を迎える。


「宇宙空間活動技術」

スキンスーツ:宇宙開発黎明期には分厚く活動に困難を伴った宇宙服だが、そのままでは宇宙空間を生活の場にするのは不可能。

その問題を解決するのに急速に発達した技術の一つがスキンスーツ。

頭部を除いて人体に密着する構造でありながら、耐圧耐熱を実現したシリコンラバースーツである。近年は内部にターナブロッカーと同じ性質を持つターナジェルを充填することで、宇宙放射線被爆も完全防護する構造になっている。


「探知技術」

電波レーダー:旧来の技術。ターナ霧で完全に探知阻止されるので信頼性は低いが、利用はされている。

光学観測:カメラなどの光学機器による探知技術。ミラーチャフなどにより自動探知阻止は可能だが、実視認阻止は不可能。

レーザースキャン:一定範囲のスキャンを行い、物体を探知する技術。阻止されないが有効距離が短く、かつ発信源が特定されやすい欠点を持つ。

重力場レーダー:ジャンプグリッド開拓の過程で生み出された技術。有効距離、宇宙空間で三千km、地表では二百kmと短く、照準に使えるほどの正確さは無い。本体も大型で、据え置きか艦艇船舶にしか設置できない。ただし、阻止技術もない。


アームドスキン:人型戦闘兵器。ゼムナ遺跡から発掘された素体に現有技術をミックスすることで開発された兵器。

従来技術では不可能だった巨大人型機械を、半重力端子(グラビノッツ)とσ(シグマ)・ルーンの技術によって、人体と同じようなレベルで任意制御可能にしたもの。スキンスーツに対比して、戦闘用装着機械という意味でアームドスキンと名付けられる。その直訳から「武革(ぶかく)」と俗称されることもある。


アームドスキンテクノロジー

操縦系:σ・ルーンが学習・蓄積した動作パターンを元に動作命令を体系化、専用の文法により言語化した信号を発する。機体同調器(シンクロン)は各関節からのインパルス信号によって現在の姿勢を正確に把握しつつ、σ・ルーンからの命令に合わせた動作信号を機体各部へと送り出す。また、機体同調器には模擬的なσ・ルーン機能も有しており、パイロットシートのヘッドレストから動作命令を直接受け取ることもできる。ただし、これは緊急時に対応した機能であり、通常はσ・ルーンの信号受容器でしかない。

駆動系:現行アームドスキンは、二種類の駆動機の複合構造で動作を行う。

一つは駆動パックと呼ばれるもの。円筒の内部に常温超電導モーターが内蔵されており、ステッピング信号制御で回転量が決まる。それがトルクギアボックスから外部へと出力される。様々なサイズが存在し、小は手の平に乗るものから、大は直径1mを超えるものまで。

もう一つは気密(パッキング)シリンダ。油圧シリンダではなく、特殊な調合のジェルを使用流体としている。圧縮性は空気圧よりは低いが油圧よりは高く、関節のショックアブソーバ機能としても働く。それでいて油圧に迫る出力を有している。空間が真空を嫌う性質により、外圧の無い宇宙空間でも機能はするが、シリンダ本体の破裂防止保護機構として気密二重構造になっている。充填されているのは一気圧の空気。

外殻装甲:内部にハニカム構造を持つ二重装甲板。強度と耐衝撃性を実現するとともに、内部に熱揮発性の高いジェルを封入してある。一定出力のレーザーや低出力イオンビームによる熱はジェルが瞬時に蒸発することで装甲温度を下げる働きを持っている。内圧が高まると機体内部へと気化ガスを放出する構造。だが、高出力イオンビームの衝突力や熱量には一瞬しか耐えられない。

ビームコート:補助防御機能。装甲ジェルと同じく、気化熱で装甲を防御するコーティング。機能するのは一ヶ所につき一度のみで、出撃の都度コーティングし直さなくてはならない。それでも、ビームコートによって防がれる一瞬が生死を分けるときもある。

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