第2話 社会

自分を見てくれる存在は

いつだって社会ではなく、人だ。


社会は醜く残酷で、手を差し伸べてくれはしない。


ただそこにある──システム。


人ではなく、作り物。

社会は僕らを見てくれない。

社会は僕らを待ってはくれない。


ただ、そこに存在する。

社会の上で生活し、社会のもとで管理される。

社会を管理する人たちは、人ではなく、社会を見る。


社会を作るのに必要なのは

信念ではなく結果だ。

どれだけ理想を持っていても、どれだけ真っ当な意見でも

結果が無ければ認知されない。


結果を作るのに必要なのは

信念ではなく行動だ。

どんな邪な考えも、その行動が結果を作る。

社会を見ている者たちだけが、その結果を組み上げる。


幾千幾万幾億の

塵のような結果の中で

確かな認知を得たものだけが、新たな社会のパーツとなる。


幾千幾万幾億の

塵のような結果の中で

誰かが見つけて磨いたものは、新たな認知を作り出す。


どこかの誰かの行動が、無尽蔵に歴史を作る。

あなたの取った行動が、新たな1つの歴史を作る。

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