Extinction

ナマケルモノ

平和

第1話 冥王

?「あれ、おかしいなぁ」

??「どうした翔?座標間違えた?」

?=翔「合ってるはずだよ。いてのケツと土星が写ってるからその間にあるはず」

??「11時のと重ねた?」

翔「重ねてもわかんないんだよ。ていうか聡平も手伝えよ」

??=聡平「俺はパソコンは分からん」

そう言ってパソコンを覗き込む。

そこに表示されている画像は、沢山の輝く星星が、※上下2つにブレて表示されている。その中に一際大きく輝く星だけが斜めにぶれている。その星を指して、

翔「これが土星だろ」

そして上下にブレた凧の様に広がる4つの星を指して、

翔「これがいてのケツだろ」

聡平「そこの間だな」

翔「でもその間にねえんだよ」

聡平「こんな屋外で使うから壊れたんじゃない?」

翔「流石に見えないだけだろ」

そう言って大きな天体望遠鏡の倍率を上げる。微調整をした後写真を1枚撮る。

翔「これで映らなければ駄目だな」

聡平「分かってんならおかしいとか言うなよ」

翔「まあいいだろそんぐらい」

聡平「次何時?」

翔「1時過ぎかな」

〜色色あった訳無く1時間後〜

聡平「出来た?」

翔「いや手伝えよ」

聡平「手伝うこと無いじゃん」

翔「出来た。じゃあ荷物全部よろしくね」

聡平「え?やだ」

そう言いながらパソコンを覗き込む。

それは1時間前の画像の様に上下にぶれた画像で、特におかしな要素はどこにもない。

聡平「流石に映らないか?」

聡平がそんな感想を垂らす中、翔が突然声を上げる。

翔「えっ!?これはなんだ?」

聡平「いきなりどうした」

翔「こ、これを見てみろよ」

興奮したような声でさされた星は非常に暗く、そして

ぶれていなかった




※夜空の同じ場所を時間をずらして2枚撮影する。それらをずらして重ねると、惑星だけが他と違うずれ方をする。

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