第143話~叫ぶんだ

雨に濡れながら立っていたのはあの日の僕で


雨に濡れながら立っていたのはあの日の君で


まるで双子のように


まるで鏡に映る自分のように


悲しい顔をしていたね


その悲しみの行方も

その悲しみの根源も


お互いに分からないままに

二人の命は共鳴する


探していたものを見つけたから?

探していたものを見つけたから!


二人の声は同じように

叫ぶんだ


死にたいよと叫ぶんだ

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