第141話~冬のはじまりに…

私の心を満たしてくれるものは

あなたの言葉だけなのかもしれないね


それは永遠ではないのかもしれなくて

移ろいやすいものなのかもしれなくて


だからこそ

その差し出された手を私は離さずにいよう


私が手を離したらその言葉たちは

風に舞って飛んで行くかもしれないし


落ちて朽ち果てるかもしれないのだから


その手を

その言葉を


私は抱いていよう

大切に抱いていよう


今夜は寒いよ

今すぐに逢いたいよ


冬は始まったばかり

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