儚い場所

儚い場所にいる

とても微妙で、気持ち悪い位置だ

中途半端で、不快な気分になる

どちらかへ走らなければならない

知っているが、このぬるま湯が心地いいと錯覚させる

ここで選ばなければ苦しく、痛く、悲しい感情ともおさらばできるのでは

何度も思ったが、違った

日々の中の映像や言葉は毒だった

痛みを抑える薬を出して感覚を鈍らせている

体の内側から湧き出る毒は、いつも音を聞いたらだ

なにかを思ったら毒が身体を支配する

この身体は、とても気持ち悪い

二つしかない道を選べないほどに醜い

どこか遠くへ、地面に埋まりたい

埋まって、ゆっくりと寝る

寝ると何も感じない、想わない、考えない

とても儚いところにいる

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