人の不幸を笑うもの
今月中に死ぬ人は、何人いるだろうか
たくさん、たくさん、死ぬだろう
想像できない痛みと苦しみと絶望に苛まれ
他者にも感染させないと気がすまない
同時に正義を語る人がいる
扇動者になり、死者を悼み、世界を憎む
ひとり、ふたり、さんにんと声を上げる
まるで赤子が生まれた時のよう
それを傍観する人がいる
右と左を見比べながら
いるか、いらないか、考える
神様になるか、他者になるか、考えて
食べ終えた果実を捨てるように去る
そして薪をくべる人がいる
燃えろよ、燃えろ、と叫ぶ叫ぶ
火消しがくれば雲の子を散らしたようにいなくなる
この中で不幸なのは誰だ
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