チキンレッグは笑われる
最強の男の名に偽りはないだろう。あの距離から車まで石を投げるなんて普通じゃできない。
魔物がズシズシと歩みを進める。目に見えない威圧感が僕を包む。
「どうした!ローラン!俺が怖いか!この臆病者が!」
確かに怖い。
だから僕は信号が青になると同時にアクセルをベタ踏みした。
「な…!おい、ちょっと待……!」
スピード計は時速120キロを示していた。ブレードに吹き飛ばされた魔物は細い脚が変な方向に折れ曲り吹き飛んでいった。
あの魔物も下半身をちゃんと鍛えていれば耐えられたかもしれない。確かに脚のトレーニングは辛い。でも、自分のしたいトレーニングだけではバランスが悪い。全身満遍なく鍛えるべきなのだ。
ダメ、チキンレッグ。
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