闘髪日記

9. コンプレックスを抱える同志たちへ

　さて、そろそろ本格的にネタ切れになってきたので。

　梅雨明けはまだ先になりそうですが、いったんこのエッセイは完結させようと思います。

　最後に、少しだけ自分が好きな漫画のご紹介。

　というのも、自分がそもそも文章を書きたいエネルギーって、何か悩みを抱えてる人にとって救いになったり、共感して笑いに変えてもらえたりしたいっていう気持ちが元になっていて。

　今からご紹介する三作品は、創作でそういうことができるんだ、って教えてくれたバイブルみたいなものです。

　知らない作品があったらぜひ読んでみてください。本エッセイに共感いただいた方にとってはきっと琴線に響くものだと思います。

『高校デビュー』河原和音作

　中学校まで部活一筋だったせいで、女子力ゼロの主人公が、高校に入って「モテたい」という一心で努力するも、色々と空回りして失敗する……。そんな主人公・晴菜の元の素材の良さを活かしながらプロデュースしてくれるヨウがとにかくカッコいいし、晴菜が真っ直ぐにコンプレックスに向き合っていく姿には勇気をもらえます。

『スイッチガール‼︎』あいだ夏波作

　クラスカースト最上位のカリスマギャル・仁香。ただし自宅でスイッチが切れるとたちまちオバちゃんスタイルにオフ……。昔外見をバカにされたことが悔しくて、血の滲むような努力でオンモードを作り上げた彼女の姿に共感が止まらないっ。少女漫画とは思えないほどオープンなぶっちゃけトーク感がとても痛快です。

『凪のお暇』コナリミサト作

　最近ドラマ化決定で話題になってますね。本作はまさにハードくせ毛を持ちながら縮毛矯正と手の込んだケアによってサラ髪OLを演じている女性が主人公。そんな彼女はやがて自分を偽り、作り上げることに限界を感じ、ありのままの自分を受け入れるために人生の「お暇」に入ることに……。

　さて、私はと言えば、つい先日会社の先輩に「今日の髪どうした！？」ってびっくりされまして残念ながらこれがデフォです俺たちの戦いはこれからだ！って感じでしたが、梅雨明けまでもうしばらく、皆さん頑張って乗り切っていきましょう。

　また何か思いついたら更新するかもしれませんが。

　それでは、ここまでお付き合いいただきありがとうございました！

　本エッセイを気に入っていただけた方は、ぜひカクヨムで公開中の小説もチェックしていただけると嬉しいです。

【完】