一一月、其の〇二 【銀杏散る】


『立川の 銀杏いちょう散る道 顔しかめ』



季語/銀杏いちょう散る

季節/晩秋

場所/昭和記念公園

時間/昼下がり


捕捉・備考/

 立川に昭和記念公園があります。そこへ黄葉を見に行ったことがあります。コンクリートが銀杏で黄色に染まり、それはとても美しい光景でした。

 しかし、同時にとても臭かったのです。

 観光客がものすごく多いので、銀杏ぎんなんの実をみんなが踏みつぶしてしまっていて、どこを歩いても銀杏の悪臭が立ち込めていて、私は顔をしかめて歩きました。

 銀杏いちょうの葉っぱは良い香りなんですけどねえ。


 そういえば、銀杏を「ギンナン」と読めば季語になって、「イチョウ」と読む場合は、単独では季語にはならないんですね。銀杏いちょうなどの言葉を添えると銀杏が散る季節だということで季語になるそうです。

 ですから最初は「銀杏いちょう並木に」とする予定でしたが、どうやらそれではいけないようだと言うことで、「銀杏いちょう散る道」としました。

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