〇六月、其の〇四 【梅雨】


『ちゃかぽつと 合羽かっぱに響く 梅雨つゆの唄』



季語/梅雨

季節/仲夏ちゅうか

場所/道路

時間/夜


捕捉・備考/

 雨男の私は、よく雨に見舞われます。このタイミングで!? と天を見上げるようなタイミングで降られます。この句を思いついたのは、三日連続会社から家に帰る直前に雨が降るという不運に見舞われた時でした。

 夜の暗さでただでさえ見づらい視界が、雨合羽により狭まり、更に雨の被弾により奪われます。そうなると、視覚より聴覚の方に意識が向きます。すると、雨合羽に打ち付ける雨の音が鮮明に聞こえてきて、それがまるで楽器の様に聴こえてくるわけです。(三日連続の雨で憂鬱になり過ぎて幻聴が聞こえたと言えなくもないですが)

 ああ、これも句として詠み上げたら面白いんじゃあないか。そしてこの不遇にも意味を持たせることで今日を乗り切れるんじゃあないか。そう思い詠み上げたわけですね。

 雨男の悲しき性質も、俳句のネタになることが解りました。これからはポジティヴに受け止めて行きたいと思います。

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