第4話
白い街灯はいつまでもぼやけた光を放ち続けている。君の書いた他愛もない言葉たちは、賞味期限が切れてしまった。そうして夏は、あらゆる夏のかげろうを内包して、嗜好性の光源へと変っていく。
とおいむかし、愛する人に、取り返しのつかない嘘をついたことがある。
とおいむかし。
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