幇間【ほうかん】

 宴席などで遊客の機嫌をとり、滑稽な動作・言葉によって座をにぎやかにすることを職業とする男。たいこもち。男芸者。 (大辞林 第三版)


萌芽【ほうが】

 1 草木の芽のもえ出ること。また、その芽。めばえ。

 2 新しい物事が起こりはじめること。また、物事の起こるきざし。「自立心の萌芽」 (デジタル大辞泉)


咆哮【ほうこう】

 猛獣などが、ほえたけること。また、その声。「虎(とら)が咆哮する」

(デジタル大辞泉)


呆然【ぼうぜん】

1 あっけにとられているさま。「意外な成り行きに呆然とする」

2 気抜けしてぼんやりしているさま。「ひとり残され呆然と立ちつくす」

 (デジタル大辞泉)


茫然【ぼうぜん】

1 漠然としてつかみどころのないさま。「茫然とした前途」

「必要あることを弁ぜず…―たる論を主張するは」〈鉄腸・花間鶯〉

2 「呆然(ぼうぜん)」に同じ。

「物に見惚れて―たる他国者の」〈魯文・高橋阿伝夜叉譚〉

 (デジタル大辞泉)


茫然自失【ぼうぜんじしつ】

 あっけにとられて、我を忘れてしまうさま。

「香港から出した手紙を読んで―するの他はなかった」〈藤村・新生〉

 (デジタル大辞泉)


宝珠【ほうじゅ】 【ほうしゅ】 

 1 宝玉。 2 「宝珠の玉」に同じ。 3 「如意宝珠」に同じ。 4 塔の相輪の一部で、水煙の上にのせる飾り。(デジタル大辞泉)

 

滂沱【ぼうだ】

① 雨が激しく降るさま。 「唯だ猛雨の-たるを聞くのみ/花柳春話 純一郎」

② 涙がとめどなく流れるさま。 「君を懐ふて涙-たり/佳人之奇遇 散士」

③ 水・汗などが激しく流れ落ちるさま。 「馬背の流汗-として掬すべく/義血?血 鏡花」

(大辞林 第三版)


彷彿・髣髴【ほうふつ】

① よく似ている・こと(さま)。 「恰も飛鳥の空を翔るに-たり/八十日間世界一周 忠之助」

② ありありと思い出すこと。はっきりと脳裏に浮かぶこと。また、そのさま。 「亡父を-(と)させる」 「昔日の思い出が-としてよみがえる」

③ 姿・形がぼんやりと見える・こと(さま)。 「陰火が、-として生垣を越えて/真景累ヶ淵 円朝」

 (大辞林 第三版)


這這の体【ほうほうのてい】

 今にもはい出さんばかりのようす。ひどく恥をかいたり、さんざんな目にあったりして、あわててその場を逃げ出すようすにいう。「這う這うの体で退散する」

 (デジタル大辞泉)


茫洋/芒洋 【ぼう‐よう】

 広々として限りのないさま。広くて見当のつかないさま。

 「―たる海原」「―とした人物」  (デジタル大辞泉)


鳳友鸞交【ほうゆうらんこう】

 男女の肉体関係のたとえ。または、男女が結婚することのたとえ。

「鳳」と「鸞」はどちらも中国の伝説の鳥で、「鳳」は鳳凰、「鸞」は鳳凰に似ている霊鳥。それらの美しい鳥の交わりを人の男女にたとえた言葉。

 (四字熟語辞典オンライン)


豊麗【ほうれい】 豊かで美しい・こと(さま)。

 「額の広く-なのを/一隅より 晶子」 (大辞林 第三版)


亡霊婚【ぼうれいこん】

 社会的に制度化された、死者と生者の、あるいは死者どうしの婚姻。父系社会における血縁の連続性の確保や死霊の慰撫とみなされる。中国やアフリカにみられる。冥婚めいこん。 (大辞林 第三版)


酸漿・鬼灯・鬼燈【ほおずき】

 ① ナス科の多年草。観賞用に植える。高さは約70センチメートル。葉は卵形で粗鋸歯がある。夏、黄白色の花が咲き、袋状の萼がくに包まれた球形の液果が橙赤色に熟す。液果には多数の種子があり、これを抜き去り、口に含んで鳴らして遊ぶ。根を鎮咳・利尿薬とする。ヌカズキ。 [季] 秋。 〔「酸漿の花」は [季] 夏〕

 ② うみほおずき。カラニシ・アカニシなどの巻き貝の卵の袋。口に入れ、舌で押し鳴らす。 〔現代仮名遣いでは「ほおづき」のように「づ」を用いて書くこともできる〕


 木訥【ぼくとつ】

 かざりけがなく話し下手な・こと(さま)。

「 -な人柄」 「 -な好人物」 「剛毅-」 「 -とした話しぶり」 [派生] -さ ) (大辞林 第三版)


朴念仁【ぼくねんじん】

 無口で愛想のない人。ものわかりの悪い人。

 「頑固かたくなで-で実務には役に立たぬ男である/社会百面相 魯庵」

 (大辞林 第三版)


反故【ほご】

 ① 書画などをかきそこなったりして、いらなくなった紙。ほごがみ。 「 -籠かご」

 ② 不要なもの。役立たないもの。

 ③ 無効。取り消し。破棄。  (大辞林 第三版)


星影【ほしかげ】 星の光。星あかり。「星影さやかな夜」(デジタル大辞泉)


星合い【ほしあい】

 陰暦七月七日の夜、牽牛・織女の二つの星が出合うこと。たなばた。

「 -の空」 「 -ばかりのかげをみよとや/蜻蛉 上」 (大辞林 第三版)


臍を噛む【ほぞをかむ】

 やっても無理なことを悔やむ。古くは「臍を噬む」と書いた。

(実用日本語表現辞典)


絆される【ほだされる】

1 情に引きつけられて、心や行動の自由が縛られる。

 「けなげな気持ちに―・れる」 

2 身体の自由を束縛される。「出仕にまぎれ、政務に―・れ」〈平家・一〇〉

 (デジタル大辞泉)


屠る【ほふる】

 ① 鳥や獣の体を切りさく。 「牛を-・る」

 ② 試合などで、相手をうち負かす。 「優 勝候補を-・る」

 ③ 攻め滅ぼす。皆殺しにする。

 「傍の郡を-・りとる/日本書紀 雄略訓」 [可能] ほふれる

 (大辞林 第三版)


焔・焰・炎【ほむら】〔火群ほむらの意〕

① ほのお。

② 心中に燃え立つ激情をたとえていう語。 「嫉妬の-」

 (大辞林 第三版)


梵天丸【ぼんてんまる】 伊達政宗の幼名


翻弄【ほんろう】 思うままにもてあそぶこと。手玉にとること。

 「運命に翻弄される」 (デジタル大辞泉)


奔流【ほん‐りゅう】 勢いの激しい流れ。「奔流にのまれる」 (デジタル大辞泉)



Q&A 美しい日本語の辞典より(重複あり)

いくつ読めますか? 答えは次頁


法界悋気

蜂起

這這の体

木訥

朴念仁

ぼけなす

反故

鉾先

鉾を収める

臍を噛む

絆される

ほとぼりが冷める

骨っ節

骨のある

ほの字

ぼる、ぼられる

惚れる

本懐

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