猫【ねこ】 《「ね」は鳴き声の擬声、「こ」は親愛の気持ちを表す接尾語》

 1 食肉目ネコ科の哺乳類。体はしなやかで、足裏に肉球があり、爪を鞘に収めることができる。口のまわりや目の上に長いひげがあり、感覚器として重要。舌はとげ状の突起で覆われ、ざらつく。夜行性で、目に反射板状の構造をもち、光って見える。瞳孔は暗所で円形に開き、明所で細く狭くなる。単独で暮らす。家猫はネズミ駆除のためリビアヤマネコやヨーロッパヤマネコなどから馴化(じゅんか)されたもの。

 起源はエジプト王朝時代にさかのぼり、さまざまな品種がある。

 日本ネコは中国から渡来したといわれ、毛色により烏猫・虎猫・三毛猫・斑(ぶち)猫などという。ネコ科にはヤマネコ・トラ・ヒョウ・ライオン・チーターなども含まれる。

 2 《胴を猫の皮で張るところから》三味線のこと。

 3 《三味線を弾くところから》芸妓のこと。

「―が一枚とびこむと、八右衛門がしらまで、浮気になってがなりだす」〈魯文・安愚楽鍋〉

 4 「猫火鉢」の略。

 5 「猫車」の略。

[下接語]海猫・飼い猫・烏(からす)猫・唐(から)猫・雉(きじ)猫・恋猫・小猫・麝香(じゃこう)猫・シャム猫・漁(すなど)り猫・虎(とら)猫・どら猫・泥棒猫・盗っ人(と)猫・野猫・野良猫・灰猫・化け猫・ペルシア猫・招き猫・三毛猫・山猫

 (デジタル大辞泉)


鼠【ねずみ】

1 齧歯(げっし)目ネズミ科の哺乳類の総称。一般に小形で、体毛は灰色・黒褐色で尾は細長い。犬歯はなく、一対の門歯が発達し一生伸び続ける。繁殖力は旺盛だが、寿命は短い。農作物・貯蔵穀物などに甚大な損害を与え、また病気を媒介する。

2 「ねずみ色」の略。

3 ひそかに害をなす者。

4 つまらない者。「ただの鼠ではない」

[下接語]藍(あい)鼠・赤鼠・油鼠・家鼠・薄鼠・萱(かや)鼠・川鼠・関節鼠・絹毛鼠・木鼠・銀鼠・熊(くま)鼠・黒鼠・毛長鼠・小鼠・濃(こ)鼠・独楽(こま)鼠・子守鼠・地鼠・麝香(じゃこう)鼠・白鼠・大黒鼠・田鼠・旅鼠・月の鼠・天竺(てんじく)鼠・尖(とがり)鼠・棘(とげ)鼠・跳(とび)鼠・溝(どぶ)鼠・南京(ナンキン)鼠・濡(ぬ)れ鼠・野鼠・畑(はた)鼠・二十日鼠・針鼠・火鼠・姫鼠・袋鼠・葡萄(ぶどう)鼠・舞鼠・谷地(やち)鼠・鎧(よろい)鼠・利休鼠

(デジタル大辞泉)


鼠小僧【ねずみこぞう】

 [1795~1832]江戸後期の盗賊。名は次郎吉。動作が敏捷なのでこの名で呼ばれた。大名屋敷だけに忍び入ったといい、獄門に処せられた。小説・講談・戯曲などに多くとりあげられる。 (デジタル大辞泉)


鼠花火【ねずみはなび】

 小さな花火の一。火薬を詰めた細い紙の管を小さい輪にしたもの。火を付けるとネズミのように地面を走り回り、破裂する。ねずみ火。

(デジタル大辞泉)


ねちねち

 ① ねばつくさま。ねとねと。 「手が-する」

 ② 性格ややり方がしつこいさま。あっさりしないさま。ねっちり。

「 -と言い続ける」 「気難かしい疳癪持の-した気性があり?と知れる/社会百面相 魯庵」 (大辞林 第三版)


根暗【ねくら】

根明【ねあか】


ねっとり


寝間着【ねまき】



Q&A 美しい日本語の辞典より(重複あり)

いくつ読めますか? 答えは次頁


寧日

願わくは

寝待ち月

懇ろ


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る