第2話
どうやら元カノに未練があったらしい彼は、夏休み中に地域で行われた祭りでラムネを飲みながら私にいろいろと語ってくれた。私が彼を好きなことも知らずに。
噂の限りでは元カノはクズらしいが、彼はそれを匂わせることなく元カノのいい部分だけを話した。多分本当はクズの方が正しいのだろう。ああ、死ねばいいのに。クズならクズなりに、存在を消してくれればいいのに。なぜ彼の目を奪ったままいなくなってしまったのか。それがクズたる所以と言われれば、それまでだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます