ぼくと心の友 その1
吉野君 富升の心の友。小学校から一緒。顔が良くでデカいがその分デリカシーと優しさと知性を忘れた男。僕の実家の三軒隣に住んでいる。
富升君(僕) 頼れる皆んなの富升君!デブサイクだが、心優しい純情な感情なオタク。
吉野君と僕劇場
第一話 僕たち28歳!
吉野君「弱ペダ読んだ?」
僕「熱いよな」
吉野君「チャリ乗ろうぜ」
僕「ロードレース用の? クソ高いぞ」
吉野君「ロードレースは危ないから、一輪車乗ろうぜ。納屋に昔のあった! 三台あったから、競争するか」
僕「は? プロ一輪車乗りと呼ばれた俺と? 勝負になるか不安なんだが!」
その後、僕らは一輪車を手に田んぼを2爆走していて、不審者がいると警察を呼ばれた。
第二話 僕たち初バイト!
僕「バイト始めた!」
吉野君「俺も」
僕「賄いクソだわ」
吉野君「俺の所もだわ」
僕「制服がキツい(物理)」
吉野君「俺もだわ」
僕「時給八百五十円なんだが」
吉野君「俺もなんだが」
僕「おいおいおい。張り合って寄せてくんなよ」
吉野君「お前が俺に寄せてるだろ。ストーカーかよ。キモ」
僕「お前だろ。ウザ」
その三日後、まさかのバイト先で同じバイトに入った事を知る僕たちであった。
第三話 僕らの自動車学校
僕「仮免の筆記落ちた……」
吉野君「お前、デブサイクの上に馬鹿はヤバくね? あれ、落ちるもんなん? 落ちるもんなん?」
僕「うっぜ。天才でも筆は誤るやろ。お前だって馬鹿だから勉強しないと落ちるぞ」
吉野君「一発合格以外あり得んやろ。見てろや、明日一発合格とって来たるわ。本当の天才の力見せつけたる」
2日後、吉野君は自習室で僕と同じ過去問をやらされている姿がーー!?
第四話 オタサーの姫
僕「姫ちゃん可愛いなぁ。体弱いから煙草苦手とか守ってあげたい」
僕「誰でも分け隔てなく優しくしてくれる女神の化身では?」
僕「今日遊ぼって言われたら用事あるって断られたけど、断り方も可愛い。パーフェクト」
吉野君「今日会った時、隣で煙草吸ってても平気って言ってたけど?」
は?
は??
第五話 恋人
僕「吉野君! 今世紀最大の発見した! 腕を捻ると一人で恋人繋ぎができるぞ!!」
僕「これ凄くない? 頭良過ぎない? ノーベル平和賞取れる奴じゃない!?」
吉野君「手ぐらい貸してやるから、手遅れになる前に戻ってこいよ! 聞いてて正直辛い!」
その日初めて吉野君の優しさが見えた日だった……。でも、特に人と手は繋ぎたいとは思えないので手は借りなかった。
第六話 僕達の過ち
吉野君「ハドラーってハドラーだよな?」
僕「お? 久々にダイの大冒険語るか?」
吉野君「だよな」
僕「おん。何だよ。違うハドラーいんの?」
吉野君「この前テレビ見てたらさ、彼女がハドラーがいるホテルに泊まりたいって言っててさ」
僕「ハドラーがいるホテル」
吉野君「滅茶苦茶高いらしいが、ハドラーがいるな
ワンチャン」
僕「……泊まるなら、金よりもアバンストラッシュ覚えてからの方がいいな。それは」
僕は知っている。それはハドラーではない。バトラーである事を……!!
第七話 ラーメン
吉野君「ラーメン食いに行こうぜ」
僕「食いたいが、財布今日持ってきてない」
吉野君「俺の行きたい店なら奢ったる」
僕「行きたい店でいいし、金は後で返す。バイクじゃなくて車で行くの? 珍しいな」
吉野君「うん。大阪だから」
☆ーーここは愛知!
第八話 チャーハン
吉野君「チャーハンが食べたい」
僕「いや、いかねぇよ? この前大阪に連れて行かれたの忘れねぇよ?」
吉野君「行かねえよ。今から俺がチャーハン作るんだよ」
僕「おー。じゃあ、食うわ。材料あんの?」
吉野君「米は確定であるし、何があるだろ 」
僕「おー。頑張ってー。俺はトロフィー獲得しとくわ」
吉野君「ミスったら肩パンな」
僕「小学生かよ」
二十分後ーー
僕「……ピラフじゃん。これ」
☆ーーミスったら肩パン!!
第九話 スカウト
スカウトマン1「◯◯芸能事務所の者なんですが、モデルとかって」
吉野君「もうモデルやってるんで」
※してないです
スカウトマン2「××芸能事務所なんですが、お話を」
吉野君「もう所属してるんで」
※してないです
僕「ふぇぇぇ! スカウト初めて見た! え? あんな風に声かけるん!? 一回もされた事ないんだけど! どうなってんだよ、この世の中! クソやろ!」
吉野君「スカウトされたいの?」
僕「いや、されたいってわけじゃないけど、何でいうか、まあ、その、経験って言うか……」
吉野君「じゃあ、お前がスカウトされやすそうなとこ行く?」
僕「え? 僕がアイドルに……!?」
吉野君「名古屋場所開催してて良かったな」
僕「マジでお前のそう言う所だよ」
ふぇぇぇぇ! そもそもスカウトしてねぇだろ!!
第十話 ジャージ
吉野君「え!? 中学のジャージじゃんそれ!」
僕「地味に暖かいから寝巻きにしてんだよ。文句あんのか。夜中に来やがって」
吉野君「いや、よくジャージ残ってるなって思って。懐かしいな、履かせろよ」
僕「普通に嫌だよ。親が捨てなきゃ残ってるんじゃね? 吉野君のお母さん残しそうだけど捨てられたん?」
吉野君「いや、体育最後の日に女子たちが五等分して持ってた」
☆ーージャージを、五等分……!? 縦に!? 横に!? そして、何に!?
最早それは嫌われているのでは!?
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