【移行分】才能と実力

※前の日記からの移動分です。




まあ、日記なので。何処にもリンクしてない日記なので、ゆるーく、好き勝手書こうかなぁと。




酷く突然ですが、自分は、才能と実力って全然別物であると考えてます。




実力って、自分自身の力ですよね。努力を間違えなければ小さいながらもこつこつと積まれていくもの。言わば水みたいなものと思っとります。


この水、空気に合わないとすぐに蒸発するし、ビーカーは非常に割れやすく、少しでも方法が間違うと簡単に割れる事が少なくないです。


実力って、そういうものですよね。


実力があっても、売れる訳でもないし、人気になるわけでもない。


ただ、自分にとって良いものは出来る。それだけの能力です。




自分は、昔、自分に納得出来るものが作れればそれでいい。実力をつければ、いつか誰かが認めてくれる。良いものに、人は流れる。


そんなクソみたいな幻想抱っこ野郎でした。


んなわけねぇんですわ。


どこの世界見渡しても、そんな砂糖菓子の様に甘くて優しい綺麗な事なんて、ないんっすよ。


良いものだけがあっても、それを見てくれる人、投資してくれる人、手にとってくれる人が大切なわけです。どれでも。


良いものだけにやたら目を光らせる人なんていないものです。良いものの向こうになるネームバリューに目を光らせる人の方が圧倒的に多いです。


確かに奇跡や偶然が起きる可能性もある。しかしながら、そう思って実力だけを磨いてきた奴らがゴロゴロ、それも腐る程、いる中で、だ。


分母の数は計り知れず。


その中で、たった一つ、運だけで、そう、本当に運だけで、自分が選ばれる気なんてするか?


皆んな、実力はある。飛び出してるところもあれば、酷く低いところもある。千差万別。違いはいらもあるけども、選ばれるのは一様に運だ。


たまたま、その人の好みに寄り添っていた。たまたま、目に入った。たまたま、タイミングがよかった。


実力が如何に高くても、ある一定の線を越えたらその違いがわかるのなんて当人同士、やってる側の奴らだけ。そんなもの、選ばれるのは運の要素だけじゃないか。


実力なんて、いると思っているのは作っている本人だけで、受け取る側にとっては死ぬ程如何でも良いものなだと、言われたことがあります。現実、本当に、その通り。


一定以上の実力がありゃ、後は人の好みだ。実力なんて知ったことじゃない。あいつらよりも、こいつの方が実力あるから好きだなんて聞いたこともない。


あいつらよりもこっちの方が俺に合う。だから好きってのが大半だ。




逆に天才ってなんやねん。って。


勿論、今の上に立つ人達の多くは、上記にある実力を貯めて来た人が大半だ。何かのキックで見初められて、上に立つ。


それが、運なのか、タイミングなのか人なのか、それとも他の何かなのかはわからないが。


天才はそんなもの要らないんです。だから、天才なんですよ。


天才には実力なんていらないんです。勿論、好きなら実力を貯めてより高く飛ぶ天才もいますけど、それは別の話。


天才って、人を魅せる能力に長けた人だと思うんです。


内容や実力なんて二の次で、大半の人が、本能的に、呼び寄せられる、心を掴まれるのが天才。




例えば、音楽、ギターを例にしよう。


どれだけギターが上手くても、ある一定以上になれば、一般人の目からどっちが上手いかなんてわからんです。手がめっちゃ早く動く!とか一定以上の速さならみんな同じに見えますし。


音楽なんて、ここのバンドめっちゃ曲上手くていいよ!って進め方、あまりなくないですか?


オーケストラとかなら、演奏上手くて凄い!とか普通に会話されてるかもしれませんが、普通のバンドではあまり聞かないですね。同業者ならまだしも、ただのファン、いえ、消費者から見たらそんなものわかりませんし。




言い方は悪いですが、その消費者を手に入れ増やす方法って、有るんですかね?それも、一人でだったり、バンドでのみだったり。




基本無理な話だと思う。ノウハウもないわけだし。ノウハウがあったとしても、それが、それこそ、正解なんてわからないわけだし。




曲は最高。演奏も最高。全てそのバンドの実力を絞り出し、他のと比べても決して見劣りしない。




それでも、増えない。実力は申し分ないのに。ここで、ある程の人は人を噛ませる。専門家だったり、純粋な第三者だったり。新しいアプローチしなければならない。


一人で頑張り続ける奴も勿論いる。すげぇよ。本当に、暗闇をもがくレベルじゃない。地獄の底で、あたり一面血塗れで、一緒に頑張ってた奴が登れない筈の断崖絶壁を少しずつ登って行ってる。俺もと手を伸ばして指を掛けても、簡単につるりと滑る。何故登れないかわからない。真似をしてみるが、自分だけ登れない。淡々に指が滑って下に落ちる。


そりゃそうだ、真似なんて表面上しか出来ないわけで、そいつが手のヒラに吸盤ハメてるやら何やらしててもわからないわけだから。


実力を持っている奴が何千何百と地獄の底でもがいている。


自分の作品を見てもらうために、自信を持って。しかし、お釈迦様のお顔は真っ直ぐだ。下なんて早々向かねぇわけよ。




天才は、お釈迦様の目線まで簡単に跳ね上がる脚力を持っている。


ぴょーんって。


可愛いウサギみたいな。


実力がなくても、技がなくても、お釈迦様の目に入る力を持っている。それは決して、音楽の才能なんかではないかもしれないが、見てもらえんだよ。




別に天才が悪いとか、感じ悪いとか、全くもってそういうわけじゃない。ここで、天才に嫌悪感やらを抱くのはやめて欲しい。


ただ、才能があるだけだ。それだけ。


だって、才能って神様のプレゼントって言うだろ?本当にそう思う。プレゼントを彼等は貰っただけで、自分たちはただ、抽選に外れたりして貰えなかっただけだ。


ズルくもなんともない。


それに不満があるなら、自分の才能があるものに行けばいい。


たまたま、それが好きで、たまたまそれについての才能があった奴は、ただラッキーだっただけだろ。


宝くじなんて早々当たるわけねぇじゃん?


羨ましいけど、無い物は無いからな。


まずは地獄の底迄行く事から始めなければ。日々精進だな。

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