8/13 黒歴史

定期的に死にたくなる思い出が蘇りませんか?

僕はよくあります。

昔、友達に紹介してもらった男の子と仲良くなる為、可愛い富升さんを演出する為に、普通の女の子を目指した時があります。

幼い頃から遊ぶ友達の大半は野郎ばかりだった僕は、遊ぶ事や知識が一般の女の子とは異質な存在だと薄々気付いておりまして、それを一新すべく、普通の女の子のふりをしようと思ったのです。

僕は頑張りました。

格ゲー後ろで見てても、そこ1フレで繋がるよ?とも言わず。

エアマスターの型式は9800だと訂正もせず。

6フレエフェクト確認後でも許容範囲だと言わず。

普通な女の子を頑張りました。

少し年上だった彼は、最後に僕に麻雀を教えてくれました。

成る程、麻雀のルールはよく分からないから嫌だと周りの女子たちに言われまくっている僕に死角はありません。

完璧な普通の女子を演じ切ってやりますよ……!

よく分からない、難しい。ルールを聞くときは、実際のルールから想像も付かない事を質問する。

余裕ですわ。

最早、勝ちゲー。

赤ペ●先生ばりの予習復習完璧。志望校も目じゃねぇぞ!

おら!見ろや!俺の超絶悶絶完璧な麻雀全然知らない女の子ってやつをよぉぉぉ!


「このイーピンってキュウピンと繋げられるの?」


自分で言い終わっだ後に、はっとして思わず丸がピンってなってるからピンだと思ってー!と、苦し紛れな言い訳をしたのですが、後悔先に立たず。

相手の?を浮かべた顔が未だに忘れられない。

帰り道、一人で泣きながらタバコとビール片手にバイト先の麻雀格闘倶楽部を打ちました。


未だに思い出すたびに近くにいる人に介錯を泣きながら頼むぐらい苦しんでます。

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