大ぼけガールズ カズミあんどアサキ よーん

【四コマ漫画風小説 大ぼけガールズ カズミあんどアサキ よーん】


     1

 体育館と校舎を繋ぐ通路を、白シャツと青い短パン姿で歩いているアサキとカズミ。


「お前、バスケの授業はイキイキするよなあ」


 さすがのあたしもまったくかなわん。と、ほっぺをつつくカズミ。


「えへへえ」


 アサキ、頭を掻いて照れ笑い。


「つか男子ども紅組の応援ばっかりしてたろーっ」

「いやあ同程度だったよお」


     2


「ん、なに程度だったって?」


 聞き返すカズミ。


「同程度」


 答えるアサキ。


     3


「ん、えっ、なに程度?」


 にやーって笑いながら、手を当てた片耳をぐいーっと近寄せるカズミ。


「だからっ、どうて……」


 アサキの頬が、ピクリ引きつった。


     4

「巨大パアアアンチ!」


 悪い子にはお仕置きだーーーーーっ!


 どっごーーーーーーーーーんっ!


 と、またまた巨大な拳がカズミの身体を吹き飛ばした。


 遥か上空、太陽の下を、くるくる回りながらカズミは叫ぶ。


「最近あたしの方が殴られるううううううぅぅぅぅぅぅ!」


 まあそりゃそうだ。


 きらーん。


 というわけで、今回はとうとうカズミさんが、お空のお星になったのです。昼だけど。



        お し ま い

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る