第5話昼飯時は地獄です
「いただきまーす」
いつもの如く、一人で食べる、一人で食べるからにはさっきまでの気分を引きずっててもかまわないんだけど
でも、中庭を挟んで、筒抜けなんですーーしかも、お料理作ってくれてる人に
そんな人たちの前で、昏い顔して黙々と食べるってのはどうよ
ふと振り向きざま、自分たちが仕事をしてその結果あまり喜んでない姿を見るのはどうよ
引きつった笑顔でも、笑みを浮かべてないと気力が持たないだろう
いや、えつりだってそれでもどうしようもなく落ち込む時ってあるが
ーーもともと、あまり人に自分の暗いところを見せるのはあまり好まない人間だからか、様になる
じーーー、、、、じーーーー
見られてる、漬物と白米を食べるだけなのにひどく緊張する
箸をとる、視線がいたい、かわりばんこの特に悪気のない視線が痛い
ーーいつものように、汗が噴き出て、、、手が震えて、、、膝が笑って、、、味など到底わからぬご飯を一人満面の笑み《えいぎょうスマイル》でこなす
ーーああ、いつものことながらどっと疲れた
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます