第46話 後ろからどうぞ♡②

 ぱんっ!ぱんっ!ぱんっ!ぱんっ!



「んんっ♡んんっ♡んんっ♡んんっ♡」



 俺の腹部とラマニアの『聖門ミリオルド』がリズミカルにぶつかり、手拍子のような音が響く。


 そしてその音に合わせるようにラマニアも吐息を漏らす。


 一回打ち付ける度に反動でラマニアの体は前に弾かれるが、その弾かれた体を呼び戻すのは俺がつかんでいる彼女の手首だった。


 手首をがっちりとつかんでいる為、前へ弾かれるままでなく、またこちら側へ戻ってくる。


 そしてそれをまた激しい打ち付けで跳ね返す。


 その動きはまるでアメリカンクラッカーのよう。



「んんんん~~~~っ!!!!」



 ラマニアはベッドのシーツを噛みしめて衝撃に耐えているが、それが逆に呼吸を困難にしているようで、余計に消耗を加速させているように見えた。


 このままだとラマニアの体がもたない。


 これは早めに終わらせたほうが良さそうに思えた。



「ラマニアっ、このままっ、一気にっ、聖天昇イークよっ!?」


「ふはっ!はっ、はいぃいいっ♡」



 ぱんっぱんっぱんっぱんっぱんっぱんっぱんっぱんっぱんっぱんっぱんっぱんっぱんっぱんっぱんっぱんっぱんっぱんっぱんっぱんっ!!!!!!


 一気にペースを上げ、打ち付ける回転数をスピードアップさせる。



「はひっ♡あひっ♡はひっ♡」



 ラマニアにはもう、シーツを噛みしめる力も残っていないようだ。



「んもっ、もうっ!わらひっ♡ひぐっ♡♡ひっ、聖天昇ひぐぅっ♡♡♡聖天昇ひぃぐぅうううっ♡♡♡♡♡♡」


「おっ!俺もっ!もうっ!射聖でるっ!!!!!!」


聖天昇ひぐぅ♡♡♡聖天昇ひぐぅ♡♡♡聖天昇ひぐ聖天昇ひぐ聖天昇ひぐ聖天昇ひぐぅぅうううううっ♡♡♡♡♡♡♡」



 どびゅるるるるうううううっ!!


 びくんっ!!


 びくんっ!!




 ラマニアの断末魔のごとき絶叫に呼応するように、ラマニアの門内なかに深く突き入れた『聖塔ミティック』の先端から大量の鎮聖滓ザメインが噴出した。


 聖天昇イークをむかえた『聖塔ミティック』は二回、三回、四回と、『聖門ミリオルド』の門内なかで痙攣するようにビクン、ビクンと跳ね、その度に大量の鎮聖滓ザメインを吐き出す。


 こんなに大量に射聖しゃせいしたのはもしかしたら初めてかもしれない。


 一体何がこれほど大量の鎮聖滓ザメインを出させたのだろうか。


 俺はラマニアの両手首を放し、ずるりと『聖塔ミティック』を引き抜いた。


 手首を放されたラマニアは顔からベッドに倒れこみ、俺の『聖塔ミティック』と同じようにビクン、ビクンと小刻みに体を痙攣させていた。



「はぁ♡はぁ♡はぁ♡はぁ♡はぁ……」



 今まで結合していた部分からドロリと鎮聖滓ザメインが溢れて垂れて、その下のシーツを汚した。


 ラマニアは完全に全身の力が抜けたようで、腰を持ち上げている体勢が保てなくなり、ぺたんとお腹をベッドに落とした。


 今は足を伸ばしたうつ伏せの体勢だ。


 そんな状態で荒い呼吸をしているせいか、その呼吸に合わせてラマニアのお尻が乱れたリズムで上下している。


 一足先に落ち着きを取り戻した俺は、ラマニアの全身が玉のような汗でぐっしょりな事に気づいた。


 そしてもう一つ気づいた事があった。


 それは………



「ラマニア………ごめん」


「はぁ、はぁ、はぁ………え?」



 もう一つ気づいた事、それは、俺の『聖塔ミティック』がまだまだ射聖だしたりないと主張している事だった。


 俺はうつ伏せのラマニアの上に腕立て伏せのような体勢で覆い被さり、未だお尻の上でヒクヒクと震えている『聖門ミリオルド』に、上から下へと『聖塔ミティック』を突き刺した。



「おふぅううううううっ!?」



 ラマニアの蜜だけでなく、さっき射聖だし鎮聖滓ザメインもあるため、全く抵抗なく沈みこんでいった。



「そっ、そんなっ♡リン様っ♡いまっ♡イッたっ♡ばかりっ♡なのにっ♡」


「ごめんっ!ラマニアっ!」



 さっきとは違い、今度は上下にラマニアの『聖門ミリオルド』を責めたてる。



「はひっ♡りっ、リン様ぁっ♡わらひっ♡まだっ♡まだっ♡いっ♡イッて……イッてっ♡ますからぁっ♡♡♡♡」



 体に力の入らないラマニアは、今の俺の挿入に対し堪える事さえできない。


 成す術なく俺の上下動を受け入れるしかなかった。


 さっきの横の動きの時と違い、今度は上下の動き。


 上から下への反動に対し、今回はベッドのスプリングによる反動で下から上へと押し戻される。


 さすがは王城の高級なベッドと言うべきか、その抜群の柔らかさのせいでラマニアの意思とは無関係にお尻を天へと力強く跳ね返す。


 俺もベッドのスプリングに負けじとラマニアのお尻を下へと押し返す。


 俺の腹とベッドの間でラマニアのお尻はまるでピンボールのように、上下のラリーを繰り返していた。



「あひっ♡ひぎっ♡ひっ♡もっ♡もうっ♡ゆ、許しっ♡許してっ♡くらさっ♡いっ♡」



 ラマニアにお願いされるまでもなく、俺も二度目の限界を迎えようとしていた。


 その最期の瞬間、俺はベッドとのお尻のラリーを強制的に終わらせるように自身の体ごとラマニアのお尻をベッドに押し込み、その間にある『聖門ミリオルド』に『聖塔ミティック』を根元まで突き刺し、二度目の門内射聖なかだしをした。



「ふぁっ♡ふぁあああああああっ♡♡♡」



 もうラマニアのそれは声ではなく、吐息だった。



「は………は………はっ………♡♡♡♡」



 ラマニアはだらしなく口を開き、唾液を垂れ流している。


 そんなラマニアに俺はまたあの一言を告げる。



「ラマニア………ごめんっ!もう一回!!」


「ええええっ!?ひああっ!?」



 この夜、俺の聖欲せいよくが尽きる事はなく、朝まで室内に『聖塔ミティック』を突き入れる音が響き続ける事になった。

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