かわいそうな苗字。

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2006年の別ブログより転載(加筆修正あり)。

実はうちの夫も、下の名前の漢字を電話で説明するのに苦労してるそうです。

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わたくし、苗字というもので、子供のころからひそかにイヤな思いをしてきたものですが、違った意味で大変な苗字を持ってる方がいたので、そのお話を。


日本人総苗字持ちになったのはいつ以来だったか、日本史の苦手な私は覚えてませんが、現在、当たり前にみなさん苗字をお持ちです。

中には、苗字で苦労する人もいます。苗字自体が珍しい。字が難しい。何通りも同音の漢字がある。聞き取りにくいっていうのもあります。


この前、とても簡単な苗字なのに苦労しているという人から聞いた話が、フッとおかしかったので、ちょっと書いてみます。


その人は、ずばり「白田」と書いて、しらたさん。

ご想像どおり「平田」さんと間違われやすく、電話では本当に苦労するそう。「しらたです」と言って漢字を説明しようとすると、「ああ、はいはい、しらたさんですね」と相手も言ってるように聞こえたから、説明せずに安心してると「平田」って書いてくることなんか、日常茶飯事らしいです。


でも、それはまだしも1カ所「し」と「ひ」が違うだけ。


田んぼ」という説明までこぎ着けられて、相手も「ああ!わかりました」と力強く言うから、もう大丈夫と思いきや、敵もさるもの、今度は「広田」って書いてくることがあるそうです。いやいや「田んぼ」じゃないから!

ってか、2音もすり替わってるじゃん。


相手は江戸っ子なのかもねぇ~と、そこはかとなく可笑しみを覚える話でした。


がんばれ! 白田さん!

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